救世主。３

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山「がはっ…！」




山田は鳩尾を殴られると、目を見開いて蹲った。





有「山田！目を覚ませ！」

山「黙れ。」





俺は蹲ってる山田に声をかけるけど、山田は俺を睨みつけてきた。





その瞬間、俺のすぐ目の前に来て俺の顔を殴った。






そのまま俺は殴られた勢いで後ろに吹っ飛び地面を擦りながら転がる。






くそ！なんだよこいつ、めちゃくちゃ早え。







有「ぐっ…！！」

圭「大ちゃ……ぐっ！！」







圭人が横たわる俺の方を見た瞬間に、山田がまた黒刀の剣を出現させて圭人に切りかかった。






圭人はそれを二刀流の刀で剣の攻撃を防ぐ。






圭「山ちゃん！！俺は、山ちゃんは斬らない！！俺は山ちゃんが戻ってくるって信じてる！」






剣と刀を交えながら圭人は必死に山田に問いかける。







山「俺はルシファーだ。それ以外の何者でも無い！」







山田は強く言い放って上から刀を振り下ろす。






しかし、圭人は頭上に刀を横持ちで構えて剣を止めた。







その隙を狙って、山田は圭人の腹に片足で蹴りを入れた。







圭「ぐっ…ゔがっ！！」

有「圭人！この野郎ーー！！」






圭人が腹を押さえて蹲ってるのが見えて、俺は怒りで山田に向かって殴り技や蹴り技を繰り出す。








有「お前の大事な親友を蹴ってんじゃねえよ！！」

山「……っ！」







俺は攻撃を入れながら山田を真っ直ぐ見て言い聞かせるけど山田は気にも止めずに俺に切りかかってくる。







俺はそれを交わすけれど、最後の一発がスレスレに顔に擦り、左頬に切り傷が一つできてしまった。







有「くっ！」

圭「大ちゃん！！」

山「っ！…あ、り………ゔっ！」

有「山田！！」







俺が少し血が出ている左頬の傷口を押さえていると、山田は一瞬悲しそうな顔をして頭を片手で押さえた。







俺は苦しそうにしている山田に近づいた。







山「ぐっ……ゔっ…」

有「山田！！俺だよ、有岡！！助けに来たよ！」

山「……くそっ！」






俺が苦しそうにしている山田の背中に手を添えようとすると、不意に刀を振りかざし咄嗟にバク転をして避ける。







圭「山ちゃん、苦しそう。」

有「デーブルのやつ、山田をここまで苦しめて…まじで許さねえ。」

山「はぁ…はぁ…はぁっ…」







俺と圭人で、酷く息切れをしている山田を見つめた。

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