救世主。３

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薮くんが微笑ましそうに俺たちを見ていたら、圭人が慌てて薮くんの元へ駆け寄った。



圭「薮くん！もう歩いて大丈夫なの？」

薮「あぁ、もう大丈夫。ゆーともありがとうな。」



薮くんがゆーとの頭を撫でて、ゆーとから離れると今度は圭人の頭を撫でた。




圭「薮くん…」

薮「ナイス活躍！」

圭「うん！！」

　

薮くんにグッドサインを突きつけられた圭人は嬉しそうにニカっと笑った。




有「圭人！……い"っ！！」



俺は圭人とハイタッチをしようと右腕を上げると、右腕に痛みが走った。




そうだ、敵が急に剣を出して斬られたんだった。




今まで戦闘に集中してて痛みに気がいかなかったとかどんだけ戦闘馬鹿だよ。




俺は慌てて右腕に流れている血を傷口から押さえる。




薮「腕見せて。」




薮くんが近づいてきて押さえてた傷口を見せる。




有「ごめん、圭人の回復をしたばかりなのに…」

薮「いや、この傷は浅いからすぐ治せるし身体の負担もなさそう。」




そう言って、薮くんは俺の傷口に手を近づけて緑の葉のエフェクトを浮かばせた。




すると、宣言通り俺の傷口はすぐ治って薮くんも治癒が終わった後、深呼吸するくらいで済んでいた。



知「宏太、身体の免疫力上がった？」




確かに、最初の頃は軽症な傷も治しただけで目眩してフラフラだったもんな。




薮「そうだね。みんなやこの世界の住民さんたちを治癒する機会が増えて身体が慣れてきたんだと思う。」




すごい、みんな新技を身につけて身体能力も上がってきている。




圭人も仲間になってくれたし、この調子でいけばきっと俺たちでデーブルを倒せる！！




有「みんな！！」




みんながガヤガヤと話してるところに俺は大きな声を出した。




すると、みんな会話をやめて一斉に俺の方を見る。




カ「有岡さん？どうしたんですか？」

有「デーブル絶対みんなで倒そうぜ！！」




俺がみんなの前に拳を突き出す。




光「その前に山田を助けないとな？」



笑顔で光くんも拳を突き出す。



それに合わせてみんなも拳を突き出す。




有「おうっ！！行くぞぉ！！」

全員「おーー！！！」



みんな同時に拳を上げて気合を入れた。

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