救世主。２ (ページ38)

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そんなことを思いながら、俺たちはカルナに案内される道を進んでいく。

光「カルナ、まさかまた今回も日を跨がないと着かない距離にある場所？」

カ「いえ、今回はもうすぐで着きますよ。」

裕「まじで？！」

髙木を見つけにいく前とか本当に長かったから、もうその距離で慣れてる俺が怖い。

髙「そういえば、ゆーとがいた街から俺が住んでた家まで遠かったんだっけ？」

光「本当にら旅だよあれは。洞窟で寝たもんね。」

薮「まぁ、カルナが教えてくれた場所だから野宿しやすくて良かったけどね。」

確かに洞窟にしては変な動物も出なかったし辺りをよく見渡せるいい場所だったな。

まさか、アイドルになって洞窟で野宿するなんて思ってもなかったけど。

伊「いろいろ大変だったんだな。」

知「まぁ、その分みんなとちゃんと再会できてるからよかったよ！」

周りを見たらもう、周りは圭人と山田以外元気でまたこうして笑い合えている。

こうしてまたみんなと話せることがこんな幸せなことだなんて思わなかったな。

メンバーがいることのありがたさを痛感させられる。

有「次向かう生産の街には心玉の気配はある？」

カ「はい！仮面男から感じた心玉の気配とは別の気配です。」

光「それじゃあ、圭人がそこに居るのか！」

脳裏にJUMPメンバーとして俺たちと話してる時の圭人の姿が過ぎる。

あいつ、泣き虫だからきっと向こうでも誰かが世話焼いてるんだろうな。

そんなことを思いながら、しばらくカルナの言う方向へ歩いていると目の前に大きな工場がいくつも見えてきた。

カ「ここが生産の街です！」

裕「工場でかーー！！！」

遠くでも大きい工場っていうのがひしひしと伝わったのに、近くで見ると本当にそのデカさがよく伝わった。

大手の工場の規模くらいありそうなデカさの工場がいくつも並んでいてさすが生産の街っていうだけあるなと感心した。

カ「この街の役所に案内します。」

そう言って、ずっと薮くんに抱えられてたカルナは地面に降りて俺たちの前を歩く。

その後を俺たちはついていった。