救世主。２ (ページ28)

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俺は嬉しそうにしているカルナの頭を撫でた。

カ「有岡さん？」

有「なんかカルナ嬉しそうだなって思って。」

薮「確かに、髙木の家にいた時のテンションの低さが嘘みたい。」

カ「なんか、有岡さんって本当に太陽みたいな方だなって思ったら嬉しくなっちゃいまして。」

俺のことかよ！しかも、これは俺のこと褒めてくれてる感じだよな？

知「あー、確かにわかるかも。僕に会った時は力の暴走中だったから大丈夫か？って思ったけど、今の大ちゃんは本当に明るくて頼もしいよ。」

光「そうだな。大ちゃんがいなかったらみんな髙木の家でメンタル保てなかったと思うし。」

裕「俺が記憶なくしてた時も、大ちゃんが声かけてくれたの記憶を取り戻した今、思い出せばすごい嬉しいこと言ってくれたし。」

うわ、なんだろう。普段みんなからこんな真面目に面と向かって褒められることなんてなかったから、ちょっと照れくさい。

俺の顔が一気に暑くなってきた、きっと今の俺の顔は真っ赤になっていると思う。

俺の反応を見てみんなは「照れんなよー！」と笑いながら茶化してくる。

そんな雰囲気で馬車を乗ってると、馬車が向かっている方向から大きな建物が見えた。

「見えてきましたよ、あれが大図書館です。」

はぁ！？！？

救世主全員「でかーー！！！」

みんな声を合わせて驚いた。

みんな声を揃えるのも無理はない。

実際大図書館の前に来ると2階建てくらいの校舎並み、いやそれ以上か？

とりあえず建物がそれ並みのデカさだった。

外見もヨーロッパにありそうな図書館の雰囲気で本よりも建物に目が行きそうだった。

中に入ると、中もこれまたとても綺麗な内装でヨーロッパの博物館へ来ている感覚になった。

光「すげー、2階まで本がびっしりだな。」

髙「これ全部本かよ。」

みんなして2階の天井まである本棚を口をあんぐり開けて見上げていた。

「え！カルナ様！？よ、ようこそ大図書館へ。」

しばらく建物内の迫力に驚いていると、眼鏡をかけ奥の方から腰くらいまで綺麗に伸びた黒髪を後ろで一つ結びにしたすらっとした綺麗な女性が現れた。

女性は今まで出会った住民と同じくカルナの存在にとても驚いていた。

年齢は、20代前半くらいだろうか。