救世主。２ (ページ26)

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中へ入ると、これまた大きいテーブルの真ん中に大きいバスケットが置いてあり、その中に沢山のパンが入っていてこの家の奥様らしき人がサラダやハンバーグが乗っている大皿を並べていた。

「おい、カルナ様がわざわざこの家にいらして下さった！食事をここで摂らせていただきたいとのことだ。」

おじさんは奥さんにとても嬉しそうに説明した。

「あらぁ！こんな光栄なこと滅多にないわ！子供の分も作たのでご飯作りすぎちゃって大量に余ってしまうところでしたの！こんな大人数となればもっと頑張って作っちゃおうかしら！」

おじさんから聞いた話だと、この家には5人の子供がいるらしくてどの子も人一倍は食べるらしく毎回の食事はとても一食分とは思えないほどの量らしい。

しかし、今日は昼食の調理中に子供全員が急に遊びに出かけてしまったとのことで食事が大量に余る予定だったと。

知「すごい奇跡とも呼べるタイミングだね。」

光「だな。っていうか、奥さんまた食事作りに行きましたけど大丈夫なのかな？」

髙「まぁ、6人居るし…大丈夫だと思うよ。」

後々、この髙木の発言に納得したことに後悔することはまだこの時の俺は知らなかった。

結局あの後、奥さんは1人一人前の量ではないくらいの食事を持ってきて俺たちはさっきの空腹が嘘のように今はとてもパン一口も入らないほど腹が膨れていた。

薮「ご、ご馳走様でした…」

「どうでしょう、いい腹ごしらえになれましたか？」

裕「はい。ある意味とてもいい腹ごしらえになりました。」

でも本当にまさか、こんな沢山の食事を摂らせてもらえるとは思わなかったからご夫妻にはとても感謝している。

カ「十分に食事は摂れたみたいですね。」

有「おかげさまで。」

カ「それでは、失礼してそろそろ大図書館へ向かいましょう。」

これからまた歩くのか！！

現実を知ると、ある意味地獄に落とされた感覚になる。

メンバーに早く会いたいからそんなこと言ってる場合じゃないんだけれども。

「そういえば、カルナ様方は今から大図書館へ向かわれるのですか？」

カ「はい、そうですが…」

「それならば、よければ私が大図書館まで送って差し上げましょうか？丁度そこの管理人様にパンの注文を承っておりますので。」

おじさんの言葉にみんな目を輝かせた。