検索窓
今日:1 hit、昨日:8 hit、合計:23,736 hit

70 ページ20

確かにみんなの言う通りカルナの読みが外れている可能性もあるけれども、悔しいが今までカルナが感じていた心玉の気配が外れたことは一回も無いんだよな。



それにカルナの読みがなければ今ここにいるメンバーとも会えていなかったわけだし。




有「俺は、カルナの読みを信じるよ。」




みんな驚いて一斉に俺の方に視線を向ける。





光「何言ってんだよ…おまえは山田が俺たちの敵になっちまったことをすんなり認めんのかよ!!!」





俺の意見を伝えると、俺の考えが理解できなかった光くんは俺の胸ぐらを掴んで俺に向かって怒鳴った。





でも、俺はそんなのお構いなしに俺の胸ぐらを掴んでる光くんの両手を掴んだ。



 
有「誰がっ…誰が山田が敵になったなんて言ったんだよぉ!!!」



人生でこんな大声を出したことがないくらいに叫んだ。



急な俺の怒声に光くん含めてその場にいたみんなが俺を驚き、時が止まったかのように静かな空気が漂う。




有「みんなだって、記憶消されてたけど俺たちのこと思い出してくれたじゃん!!山田だって必ず俺らのところへ戻ってくれる。それに、あの仮面男…俺を殴る前に『逃げろ』って途切れ途切れだったけど言ったんだ。それに一瞬俺を剣で刺そうとしたのを躊躇ったんだ!」




みんなが目を見開いて更に驚きを見せると同時に、今まで薮くんの足元で丸くなっていたカルナも顔を上げた。




声を聞いた時は、あの状況だったし途切れ途切れな言葉だったから意味がわからなかったけど、今考えたらあれば絶対俺に対して『逃げろ』って言っていた。





カ「それは…本当ですか?」

有「うん!俺たちの山田は完全に消えてない!!みんなで取り返そうぜ!」

薮「そ、だなっ。」

裕「薮ちゃん!起きて大丈夫なの?」




俺が言い終わると、薮くんはゆっくりと上半身を起こした。




薮「うん、毒がまわることは無さそう。」

カ「きっと毒矢が刺さってすぐ矢を抜いて強力な回復技を使ったおかげでしょう。もう少し遅かったら左足は使えていなかったかも…いや、亡くなっていたかもですね。」

薮「そうだな。でも、今あまり身体が動かないのは毒もあるけど急に最大威力で爽爽治癒を使ったからだと思う。」




薮くんの眉間に皺が寄る。





きっと、山田であろうあの仮面男はまず回復能力のある薮くんを狙ったんだろう。

71→←69



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
75人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まっちゃん | 作成日時:2021年5月1日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。