３６ ページ36
山田side
取材が終わって、俺は急いで取材部屋を出て大ちゃんを探しに出た。
楽屋に行くもそこには大ちゃんはいなかった。
山「圭人！大ちゃんは！？」
走ってきたものだから、息を切らしながら偶々楽屋にいた圭人に聞いた。
岡「大ちゃんならつい5分前くらいに伊野ちゃんと一緒に帰ったけど…どうしたの、山ちゃん。」
伊野ちゃんと一緒に帰ったという一言で、息切れして心配してる圭人をよそにスタジオの出口へ走った。
出口の方に出たけど、既に伊野ちゃんと大ちゃんは見当たらなかった。
でも、ここのスタジオはなかなか大きい建物だから俺たちの楽屋から５分ではまだギリギリ中にいるくらいだと思ったのに。
とりあえず辺りを見渡した時だった。
建物の柱からほんの少し２人の人影が見えた。
遠くからよく見てみると、壁ドンしながらキスしてんのか？
こんなところでイチャイチャしてんじゃねえよ。
「ぐすっ…んぅ…助けっ……やまぁ…」
山「…え？」
見なかったことにしてカップルと思われる影に背を向けた瞬間。
微かだったけど影の方から聞き覚えのある声が泣きながら俺の名前を呼んだ。
その瞬間、俺の頭の中には最悪の光景が流れて気がつけば俺は走り出していて、壁ドンをしていた人に殴りかかっていた。
伊「ゔっ…」
殴ったのはやっぱり伊野ちゃんだった。
俺が殴った後、頭部を抑えてしゃがみこんだ伊野ちゃんを思いっきり睨んでやった。
有「や…やまぁ？」
壁に追いやられていた人の顔を見ると、そこにいるのは今１番会いたかった人で、顔は目を真っ赤にさせて涙や２人の涎でぐちゃぐちゃになっていた。
肩を震わせて怯えている姿を見て、俺は堪らず腕を引いて思いっきり抱きしめた。
なんて声かけるか考えてもいなかったけど、とりあえず安心させたくて走って息が上がってるのを落ち着かせながらも力強く抱きしめた。
抱きしめられてる会いたかった人も、俺の背中に腕を回して俺を抱きしめてくれた。
有「行こう。」
しばらく抱きしめ合って、大ちゃんはゆっくり離れて落ちている荷物を拾うと、伊野ちゃんを置いてその場を去った。
俺も、もう一度伊野ちゃんに睨みをきかせて大ちゃんの後をついていった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 167人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まっちゃん(プロフ) - やまありラブラブさん» わぁ…もったいないお言葉ありがとうございます泣そして応援していただき感謝が絶えないです！これからも作品書いていきたいと思いますのでぜひ応援よろしくおねがいします！！ (2019年12月25日 20時) (
レス) id: 24809c2cdc (このIDを非表示/違反報告)
やまありラブラブ(プロフ) - 完結、おめでとうございます。更新が毎日とても、楽しみにしてました。終わってしまって、少し寂しいです。もし、続きがあれば読んでみたいです。ふたりの、ラブラブが是非、読んでみたいです。これからも、楽しみにしています。頑張って下さい。 (2019年12月25日 18時) (レス) id: 556ce3724e (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃん(プロフ) - リオンさん» ありがたきお言葉ありがとうございます！不定期更新ですみません！必ず完結させますので、今後も応援よろしくお願いいたします！ (2019年11月17日 19時) (レス) id: 24809c2cdc (このIDを非表示/違反報告)
リオン - 更新がんばってください！続きめっちゃ楽しみにしてます！！ (2019年11月17日 11時) (レス) id: 7acb637744 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃん(プロフ) - やまありラブラブさん» なんてありがたきお言葉((泣 頑張らせていただきます！！！ (2019年11月5日 7時) (レス) id: 24809c2cdc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まっちゃん | 作成日時：2019年11月3日 6時
