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傘忘れてきた…
とにかくジュンスの家から早く出たくて
持ってきた傘を置いてきてしまった
もういい濡れて帰ろう
凄い雨でもうこれは走ったって意味がないなって思って歩いた
あっという間ずぶ濡れになって
今の私すごい惨め…
それに最悪な事してきちゃった
ジュンスとはいつもちっちゃなケンカをしてきたけど
それは私のケーキ勝手に食べたでしょとか
こっちの映画の方が絶対おもしろいとか
本当にちっちゃな事
でも今回は違う
初めてこんな事をした
辛すぎて我慢出来なかった…
歩いてると目に入った公園
私とジュンスの家は近いから
昔よくここで待ち合わせしたな
あの時はまだジュンスに恋したばかりで
いつも待ち合わせに少し遅れてくるジュンスを
ドキドキしながらとても楽しみに待っていた
あの時は純粋な気持ちで始まったばかりの恋を楽しんでた
その時いつも座ってたベンチ
懐かしくて腰をかけた
生い茂ってる木が少し雨を遮ってくれた
なんでこんなにも悩んでいるのか
それは私が持つ不思議な能力の事もある
正直何度も何度もこの力を使ってしまおうかと思った
ジュンスに彼女が出来た時
仕事で失敗をして辛かった時
ジュンスが優しくしてくれた時
一瞬でジュンスを手に入れる事が出来るのに
それは禁断の手で
そんな事をしたらもっと自分が苦しくなるって事を
私は知ってる
分かっていても誘惑に何度も負けそうになった私は
自分自身が怖かった
思い切って告白して振られたら
その時自分が耐えられるのか
そのまま力を使ってしまうんじゃないかって
それが怖かった…
前の自分に戻ってしまうんじゃないかって物凄く怖くて
振られるって分かってるから
それを実際に経験した時
私は耐えられないんじゃないかって
そうしたらジュンスを苦しめる…
これが私をここまで悩ませる理由なんだ……
ポツン…
さっきから私の手に落ちる雫は
木の葉の隙間から落ちる雨なのか
それとも私の涙なのか…
私には分からない
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JS 「こんな所にいた
A風邪引いちゃうよ…？」
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暁子(プロフ) - はじめまして。ジュンスって検索して見つけちゃいました＾＾ジュンスの事本当によく伝わります。彼女との付き合い方が想像しにくい人だけど、このお話はとっても素敵で引き込まれます＾＾続きも早速行って来ます。ジュンスのお話書いてくれて本当にありがとうございます (2017年1月8日 6時) (
レス) id: ea70574319 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちごラスク | 作成日時：2016年12月9日 20時
