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#19 花巻side ページ19

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で、仙台駅なう





「マッキー頑張って!」



及川に背中を押され、人混みに足を踏み入れる。


つっても、あの3人が、
「なるべく俺らからも見えるところでな」
とか言うからそんなに人混みに入るわけにはいかない




あー、なんか丁度いいとこにカワイイ子いねぇ、か……な………………









「いた…」







見つけてしまった。






ポツン、と立って、本を読んでる子。




どっかで見たことあるよーな…無いよーな……




ま、どっちでもいい







とにかく、行かねぇと帰れない









「ねー、君、今暇?」





そう。これは、早く帰るため。早く帰るためだ。

頑張れ、俺。



必死に自分にそう言い聞かせる。







が、
その俺の(小さな)努力も虚しく

目の前の女の人は、本を読んだままだった。





……help!!!!



バッ、と振り返り、及川たちに助けを求める。


が、またそれも意味が無い。





岩泉と松は、腹を抱えて大爆笑

及川はなぜか、顔を真っ青にして突っ立っていた。








…………………後で覚えとけよ。


岩泉と松に殺意が沸いたところで

俺は再び視線を女の人に戻した。









「ねーねー」



声をかけても反応しないことが分かったから、肩を2、3回叩いた。







すると、顔をゆっくりと上げた







『え、私……ですか?』

「そうそう。君」




やっと会話成立。







「誰か待ってんの?俺と遊びに行かね?」





やっべ。俺めっちゃ不審者。





『えっ、と…』

「名前は?なんていうの?」

『…………倉橋です』

「倉橋ちゃんね」




名字だけかよ。

ガード固いわ




まぁ、名前分かったしいっか。

つかいつまでやるんだよ、これ。


このままどーしろっていうんだ



マジで助けに来い、松。








俺は、後ろを向いて松に目でメッセージを送った。


“早く来い”ってな。




松も頷いたし、あとちょっと喋れば終わる……











「ボーリングとか好き?」

『……まぁ、』

「じゃあ行こーよ」





そう言って、倉橋ちゃんの肩を抱いた時だった。












「なにやってるんですか?」





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作品ジャンル:恋愛
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あいうえお - 本に手が届かない夢主ちゃん、定番だけどかわいい(*´˘`*)それをなんでもない顔(想像)で取ってあげるツッキーも何もかもが尊い....とっても面白いです! (3月6日 1時) (レス) @page16 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ(プロフ) - てけてけさん» こんにちは。今回はコメントありがとうございます。訳あって別なアカウントから返信しておりますが、正真正銘、この作品を書いていたハルカです。この件につきましてはお知らせという形で作品を更新させて頂きました。今回のご指摘、本当にありがとうございました。 (2020年3月4日 10時) (レス) id: ceba397b5d (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ(プロフ) - 飴ちゃんさん» こんにちは。今回はコメントありがとうございます。訳あって別なアカウントから返信しておりますが、正真正銘、この作品を書いていたハルカです。この件につきましてはお知らせという形で作品を更新させて頂きました。今回のご指摘、本当にありがとうございました。 (2020年3月4日 9時) (レス) id: ceba397b5d (このIDを非表示/違反報告)
てけてけ - 初コメ失礼します。数年前に発見して以来、何度もサイトを訪れてしまうほど、ハルカ様のファンです。さて、別の作者による本作品のパクリについてはご存知ですか?(厳密に申しますと、赤葦君オチの別の作品もパクられておりますが。) (2020年2月13日 0時) (レス) id: 86d6650740 (このIDを非表示/違反報告)
飴ちゃん - すっっっごいおもしろかったです!あの、1つ気づいたのですが、同じ題名で、似たお話がありましたが、大丈夫なのでしょうか…?(他の作者の作品っぽいです) (2019年11月5日 18時) (レス) id: 3e3ede44b2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハルカ | 作成日時:2016年11月1日 0時

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