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新八に宣言した通り私はご飯を食べて少ししたら依頼を探しに行った。

だけど私の考えは正解で、このご時世困ってる人になんてなかなか出会えない。

出会えても「これでお金取る?」って思うレベルの困りごとだ。さすがに私の良心が痛んじゃう。
銀ちゃんだったら多分お金巻きとるんだろうな、怖い怖い

道行く一人一人に話しかけては怪訝そうな表情を浮かべられる。
まあそりゃそうだろう。

3時くらいになると甘味処が賑わう。
だけど私のポケットマネーはすっからかん。
腹を満たすことも出来ない、悲しくなったので公園に逃げた。

公園のベンチに座って空を仰ぐ。
やっぱり困ってる人にはなかなか出会えない、
ため息をこぼしそうになった時聞き慣れた声が聞こえた。


「不審者が居るって通報受けて来てみりゃアンタかよ」

「不審者って私のこと?
よそ者だから警戒されてるのかな〜?怖くないぞぉ!」


どうやらお巡りさんに通報されてたらしい。
こんなことあるのか、いや現に起こってる。

沖田くんがちゃんと仕事してるなんて珍しい
そう感心したというのにすぐに私の隣に腰を下ろす。

これからサボるの?嘘でしょ、私の感心返してよ。


「沖田くん何か困ってる事ない?」

「屯所に困ったやつがいるんでさァ」

「ああ…、それに関してはスルーで」


どうせ土方さんのことだ。
それは一人で頑張ってください、と立ち上がる。

依頼は無いしお金もないし大人しく帰ろう。


「どこ行くんでィ」

「帰るの」

「帰れるなんざ思ってるなんて驚きだねィ。
俺がここに来た理由忘れたか?」

「え、なに、なんで私帰れないの」

「不審者だろ」


不審者…?
ああ、そうだ、そうだった、通報されてた。
私が不審者だ…。いやちがうけど、仕事探してただけだけど!!!

ガシャンと嫌な音。
しっかりと腕には手錠、ではなく首に首輪…?


「は、はぁ?!首輪?なんで?おかしくない?普通手錠でしょ!?ていうか首輪らしからぬ音が聞こえたんですけど!!!」

「うるせぇペットだな」

「ペット?!?もしかして私人間ですらない?!」

「ほら行くぞ、さっさと歩け」

「えぇえーー?!?!助けて誰かー!!おまわりさーん!!!」


ああ、お巡りはこいつだった。世も末


銀ちゃんへ
週に7日くらいは面会に来て欲しいです。
退屈しないようにトランプとか持ってきて欲しいです。
面会のお土産に団子とか欲しいです。



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作者名:くずもち | 作成日時:2020年3月3日 17時

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