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あぁあ、どうしよう、もう隠し通せる気がしない。
あと最低でも6日以上は続けなきゃいけないのに。
「実は…」
これ以上は無理だと感じた私は依頼の件をカミングアウトした。
今回でわかったことといえば私は嘘が下手で続けられないということ。
話を聞き終わった銀ちゃんは「そんなことだろうと思った」とため息を吐く。
私が何かしらの嘘をついているのは薄々感じていたらしい。
なぁんだ気づいてたんだぁ、と呑気に思ってれば頭を鷲掴みにされる。
えっ、ちょっとなになに笑えないレベルで痛いんですけど
「俺に黙ってンな依頼受けてんじゃねェよAちゃん」
「ちょ、や、いた、むりむりむりなに、銀ちゃんんん!!」
「俺にすら酒注いでくれた事ねェくせにキャバだァ?」
「嫉妬?銀ちゃん嫉妬なの?男の嫉妬は見苦しいぞ!イダダダダッ」
「お前1人じゃ上手く立ち回れねェだろうから俺も手伝ってやらァ」
ーーー
その日の夜
頭に軽傷を負った私は銀ちゃんを連れて出勤
おじさんに「さっそく同伴?」と嬉しそうに聞かれたけど違います。
「困るんだよなァおっさん。こいつはうちの従業員だからよォそういう話は社長の俺に話通してもらわねェと」
やだぁ、なんかモンペみたい
勘弁して欲しい。銀ちゃん!と腕を引っ張ってみるけれどビクともしないし気にもとめてない。ムカつく
「恥ずかしいからやめてってば!」
え、ちょっと待って今の私の発言すごい「毒親を持つ娘」っぽくない?神楽ちゃんと一緒に見てるドラマに影響受けすぎだろ。
私がそんなくだらないことばかり考えているうちにおじさんと銀ちゃんの話は進んでいく。
トランシーバー的なものを持って「俺は後ろでスタンバってる」とか言ってる銀ちゃん。目が完全にお金目的
ちょこっと感動した昼間の私騙されてますよー!!!
タイムマシンが欲しいなぁと思いつつも指名のあった席へ。お仕事帰りのおじさんがニマニマしながら私を出迎えてくれた。
「何が食べたい?」
なんて聞いてきてくれるからメニューをみてフルーツの盛り合わせなんかを頼んでもらう。この方がちょっとウケがいいってことを学んだ。
銀ちゃんが持っていたトランシーバー的なものはイヤホン的なやつで私の耳に届く。
のだが、席に通されてすぐくらいからずっと銀ちゃんが「はっ倒せ」だとか「高いモン頼め!」とかうるさい。
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作者名:くずもち | 作成日時:2020年3月3日 17時