【番外編】柱、やばいひと? ページ30
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「動きにムラがある。本当に煉獄に面倒を見てもらっているのか?まさか煉獄の言葉を聞き流してはいないだろうな。いやそれほどに動きが悪い。」
「すみ、ません…」
どうしてこんなことに。
任務帰りなのか、蛇柱である伊黒さんに出会った。
煉獄さんが私の面倒を見てくれていることは柱の間で既に広まっているのか、会った途端、顔を見られた瞬間、驚くほどネチネチと説教を始められた。
しかも先程の戦い方を見られていたのかその件に関してもたくさん指摘されるのだ。胸の辺りがきゅうっと締め付けられるような苦しさに襲われる。
強くなったつもりでいたけれど柱の方から見てみれば私はまだまだということだろう。
少しだけ元気がなくなったような気がする。
だけど任務は待ってはくれない。
先程は「今の所は無い」なんて言ったくせに、やっぱりあったみたいで思い出したように告げられる。
自分の鎹鴉に不安を抱きつつもそちらに向かう。
伊黒さんと合同なのか、彼も一緒に任務先へ
「お前1人で戦ってみろ。戦い方を見ておいてやる、早く行け」
またこれ以上ネチネチと言われるんだろうか。
別に文句というものを言われることに関しては何も感
じない、むしろ慣れていた。
だけどあの時と今では訳が違うのだ。
刀を握る手に力が入ってしまう。
鬼は先程と同じくらいの強さ
先程はそれほど苦戦することも無く倒せた。
今回も大丈夫だろう、という考えは油断に繋がると煉獄さんに教わった。
それに伊黒さんにも動きにムラがあると言われた。
ムラがある、ならばそれはどこら辺がそうなのか、意識しつつも戦うのは難しい。
ムラがあるということはそれを直せばまだ動きが早くなる可能性だってある。
さっきと同じように壱の型で鬼の頚を斬った。
ムラをなくすためにはまず基礎である体幹をしっかりと鍛えるべきだと今後の課題も決まった。
「倒したか。当然だ、だが、まあ、褒めてやってもいい。お前は見たところ戦闘中に物事を考えすぎだ。考えなくて済むようににしっかりと基礎を磨け」
褒められたのだろうか。
いやでも言葉の最初に「褒めてやってもいい」と言われた。ならばこれは褒められている。
舞い上がりそうになる私に、伊黒さんは思い出したかのように言葉を投げかけた。
「好物はなんだ」
「練り菓子、です」
「そうか」
それっきり彼は行ってしまった。柱は移動速度も速い。
そしてその後伊黒さんから出会う度に練り菓子を貰うようになってしまった。
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くずもち(プロフ) - いさん» なかなか時間が作れず更新疎かになってしまってすみません、、。ありがとうございますっ! (2020年3月1日 2時) (レス) id: 36447771e0 (このIDを非表示/違反報告)
い - くずもちさんのお話がとても好きです!このお話をこのまま続けてくれると嬉しいです (2020年2月29日 21時) (レス) id: dbde7cb3be (このIDを非表示/違反報告)
くずもち(プロフ) - あさん» 了解しました、書かせて頂きますっ! (2020年2月15日 22時) (レス) id: 36447771e0 (このIDを非表示/違反報告)
くずもち(プロフ) - マリィさん» ありがとうございますっ!承りました、書かせて頂きます! (2020年2月15日 22時) (レス) id: 36447771e0 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 柱達に甘やかされるお話が見たいです! (2020年2月15日 13時) (レス) id: dbde7cb3be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くずもち | 作成日時:2020年1月26日 19時