【番外編】柱、どんな人？ ページ26
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なんとなく、何となく考えていたのだ。
煉獄さんの元で修行を始め、胡蝶さんの元でお世話になったりしていて
もしかすると他にも柱の方に出会う可能性はあるのではないか。と
頭の片隅で考えていたようなちっぽけな可能性である。
だがそれが有り得るわけでも有り得ない訳でもない。
三人の様子を伺うという目的で蝶屋敷を訪ねた。
前訪ねた時と変わったことといえば彼ら三人は常中訓練に励んでいた。邪魔してはいけないと思いすぐにその場を去ったのだが、胡蝶さんに引き止められたのが全ての始まりである。
「身体的にも精神的にもお変わりはないですか？」
「はい、生傷は、絶えませんけど…」
「努力の証です。」
「いえ、そんな、まだまだ、です」
「ですが傷の手当をしていないというのは関心しませんね。」
思わず言葉を詰まらせた。少し胡蝶さんの笑顔が恐ろしくなった。
ごめんなさい、と謝りつつも言われた通りに傷のある腕を差し出す。
気休め程度にしかならないだろうけど、と消毒液を掛けてもらい、絆創膏を貼られた。
捲った隊服を戻そうと腕を引っ込めようとする。
が、それも叶わず。何故かと言えば胡蝶さんに手を握られていたからだ。
憂いを帯びたような表情をみて一瞬ドキリとした。
「あまり、無理はしないでくださいね？」
「ぜ、善処します、、」
高鳴る鼓動に疑問を抱えつつも隊服を元に戻す。
お礼を言って部屋を出ようとすれば入口を塞ぐ誰かの姿が。
ここは蝶屋敷、誰が来ても不思議ではない。
例えそれが他の柱であろうと、不思議ではないのだ。
「あー、お前煉獄が面倒見てるっていう…」
どの角度から見てもその人の装飾品はキラキラと光っていた。俗に言う派手という言葉が似合う人
胡蝶さんに用があってここに来たのだろう。
ならばすぐに退出しようと思ったのだが、その人が入口を塞いでしまっていて出ようにも出られない。
部屋に入るなりして欲しいものだと思うが、当の本人は私の顔をマジマジと見てくる。
何か付いていただろうか、ゴミとか、ごみとか？
だがそんなごみとか付いていたら胡蝶さんが指摘してくれるはずだ。何もついていない、と思う。いや、思いたい。
「あの…、」
「宇髄さんそこで止まられては通行の妨げになります」
意を決して彼に言おうと思ったことすべてそのまま胡蝶さんの口によって伝えられる。
だけどその人は「ああ、悪い」と言うもののそこから動こうとはしなかった。
．
【番外編】柱、こわい人？→←【番外編】そうだ、甘味処に行こう！
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くずもち(プロフ) - いさん» なかなか時間が作れず更新疎かになってしまってすみません、、。ありがとうございますっ！ (2020年3月1日 2時) (
レス) id: 36447771e0 (このIDを非表示/違反報告)
い - くずもちさんのお話がとても好きです！このお話をこのまま続けてくれると嬉しいです (2020年2月29日 21時) (レス) id: dbde7cb3be (このIDを非表示/違反報告)
くずもち(プロフ) - あさん» 了解しました、書かせて頂きますっ！ (2020年2月15日 22時) (レス) id: 36447771e0 (このIDを非表示/違反報告)
くずもち(プロフ) - マリィさん» ありがとうございますっ！承りました、書かせて頂きます！ (2020年2月15日 22時) (レス) id: 36447771e0 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 柱達に甘やかされるお話が見たいです！ (2020年2月15日 13時) (レス) id: dbde7cb3be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くずもち | 作成日時：2020年1月26日 19時
