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それから煉獄さんの元で修行を始めて1週間ほど経った頃、蝶屋敷に炭治郎たちが運ばれてきたことを知る。
聞けば様態は酷いものらしい。
胸の辺りがざわざわとするこの感覚が嫌で、少しでも彼らの姿を見たくて煉獄さんに相談したところ、快く「行ってくるが良い!」と仰っていただいた。
そして、蝶屋敷にて
目を覚ましたという炭治郎、善逸、伊之助は私の姿を見るなり大騒ぎ
「怪我、してるって、聞いたんだけど…」
あまりにも大騒ぎするものだから本当に怪我を?と、疑ってしまうほど。だけどみんな包帯をしているし、善逸も少しばかり小さく感じた。
「縮んだ?」
「善逸は鬼の毒で…」
炭治郎から説明され納得がいく。
少し小さくなった善逸は可愛らしい。
だけどそれを口実にくっついてくるとなれば話は別だ。
「親分、元気ない?」
親分と呼んでも頭は撫でてくれなかった。
それが少し悲しく感じる。
「Aはもしかして今この近くにいるのか?」
「うん、修行してる」
「そうだったんだな!あの時の任務で怪我はしてないか?あれから今日までの1週間ずっと心配だったんだ」
「あ、大丈夫、怪我は、してないよ」
「…?そうか、ならいいんだ。
あとどこか雰囲気が変わったように感じるんだが、何かあったか?もしかして、交友関係とかに変化が」
「変わった?私」
「前よりも明るくなってる。いや、前が暗かったとかそういうわけじゃないんだ!ただ、本当に、可愛らしくなった」
そう言って、頬を撫でられる。
かわいらしい、かわいらしい?私が?かわいらしい?
どこがどう変わったかなんて自分では気づけない、どこを変えたとかそういうのもない。
ぺたぺたと自分の顔を触ってみるけれど、定位置に目鼻口はある。
「炭治郎てめぇぇぇ」
小さくなった善逸が炭治郎の後ろで般若のような顔をしている。
「何、俺らの前で堂々とAちゃんのこと口説いてんだよ!?」
「…私、口説かれてた、?」
「違うよぉ!違うからね??炭治郎には口説かれてないよ!!俺が今から口説くから!!!」
「やめろ善逸!!俺は、別に、口説いてなんか、
ただ、本当のことを、」
「お前が照れるなよ!!」
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くずもち(プロフ) - いさん» なかなか時間が作れず更新疎かになってしまってすみません、、。ありがとうございますっ! (2020年3月1日 2時) (レス) id: 36447771e0 (このIDを非表示/違反報告)
い - くずもちさんのお話がとても好きです!このお話をこのまま続けてくれると嬉しいです (2020年2月29日 21時) (レス) id: dbde7cb3be (このIDを非表示/違反報告)
くずもち(プロフ) - あさん» 了解しました、書かせて頂きますっ! (2020年2月15日 22時) (レス) id: 36447771e0 (このIDを非表示/違反報告)
くずもち(プロフ) - マリィさん» ありがとうございますっ!承りました、書かせて頂きます! (2020年2月15日 22時) (レス) id: 36447771e0 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 柱達に甘やかされるお話が見たいです! (2020年2月15日 13時) (レス) id: dbde7cb3be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くずもち | 作成日時:2020年1月26日 19時