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「見事な太刀筋だ!惚れ惚れしてしまいそうだった!」
「あり、がとうございます」
終わった、終わってしまった。
目から雫が零れそうだった。
水だと思っていたそれは温かくて、そういえばおじいさんが他界した時も目の奥が痛くなって鼻がツンとして、今みたいな雫が流れてた。
「悲しいのか?」
煉獄さんが私の顔を覗き込む。
悲しい?嗚呼、きっと私は悲しいのだ。
「俺の胸ならいつでも貸そう!」
大きな手が頬に触れる。
親指の腹で雫を拭われて、その大きな手が今度は頭の後ろに回る。
すると今度は引き寄せられて、煉獄さんの腕の中にいた。
人とこんなに距離を詰めたのは初めてだ。
目から雫を流すだけなのに声が漏れる、不思議で仕方がない。
上手に息ができなくてまるで水の中にいるみたい
ーーー
「落ち着いたようだな!」
「すみません…」
「気にするな!」
煉獄さんは優しい方だった。それでいて暖かい人だ
「これからどうする?」
これから、という言葉を聞いて声が詰まる。
どうしよう、何も考えていない。
任務は入っていないのか鴉は来ないし、かといってあの家に戻ったところで炭治郎たちはもういないかもしれない。
「どう、しましょう、」
「うむ!あてがないとみた!ならば俺の元に来るのはどうだろうか!」
「煉獄さんの、?」
話を聞けば煉獄さんの元で鍛えてもらえるとか。
そんな有り難い話棒に振るわけには行かない。
行きます!と伝えればすぐに動き始めた。
師範は氷の呼吸の基礎から技の全てを教えてくれた。
だが私には壱の型と弐の型しか出来なかった。
それが不思議で仕方がない。
理屈はわかっているのだ。どのように体を動かせばその型になるのか、わかっているのに
「要するに君の体はまだ未熟ということだろう!」
「未熟、ですか?」
「基礎的な体力、肺活量、反射神経、あとは周りを見る力だろうか、それら全てがまだ型に見合うものでは無いということだ!」
「なるほど…」
自分ではできているつもりだった。
だがまだ伸び代はあったというわけだ。
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くずもち(プロフ) - いさん» なかなか時間が作れず更新疎かになってしまってすみません、、。ありがとうございますっ! (2020年3月1日 2時) (レス) id: 36447771e0 (このIDを非表示/違反報告)
い - くずもちさんのお話がとても好きです!このお話をこのまま続けてくれると嬉しいです (2020年2月29日 21時) (レス) id: dbde7cb3be (このIDを非表示/違反報告)
くずもち(プロフ) - あさん» 了解しました、書かせて頂きますっ! (2020年2月15日 22時) (レス) id: 36447771e0 (このIDを非表示/違反報告)
くずもち(プロフ) - マリィさん» ありがとうございますっ!承りました、書かせて頂きます! (2020年2月15日 22時) (レス) id: 36447771e0 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 柱達に甘やかされるお話が見たいです! (2020年2月15日 13時) (レス) id: dbde7cb3be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くずもち | 作成日時:2020年1月26日 19時