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水といえばそういえば、冬の寒い日に頭から水をかけられたこともあった。しかもその後外に放置されたな、なんて思い出したくもないことを思い出す。
水は好きじゃない。

頭がぼーっとする。
ずきずきと痛むのは酸欠によるものなのか

鬼のことを炭治郎に伝えたいのにここから出る方法がわからない。鬼を攻撃すれば何らかの方法で出れるのではないかと考えたが、その鬼の姿すらどこにも見えない。

鬼がいなければどうしようもない。
だけど私もそれほど長く息は続かない。

苦しいな

日輪刀を掴むての力が弱まる
体が重くなる感覚がする

目を瞑ったら、ダメなのに



ーーー



目を覚ます。あたりはまだ暗い。まだ、夜だ。
鬼は、と起き上がれば体の節々が痛んだ。なぜ、私は戦ってない。怪我なんて、していないのに。

起き上がった私に気づいた誰かがこちらを向く。
その姿を見て私は絶句した

「む」

「…お、に?」


口枷をして、私の方を覗き込む、鬼、女の子
起き上がった私の体をゆっくりと押し再び寝かせられた。

その一連の動作に疑問しか浮かばない。
なぜ鬼が私のそばに居るのか、なぜ襲ってこないのか、なぜ私を食べないの?

日輪刀を探すがどこにもない。
どうしよう、どうしよう、どうしよう


「A!」

混乱していた頭の中に炭治郎の声が響き渡る。
体を起き上がらせて辺りを見渡せばそこには私の日輪刀を持った炭治郎の姿が

「よかった、気がついたんだな…!」

「炭治郎、なんで、」

「鬼の血鬼術で沼に落ちたまま気を失ってたんだ。」

「……私、なにも、できなか、った……ごめん」

「気にするな!無事でよかった、本当に」

「あと、その、炭治郎、この、こ」

「…後で話すよ。とりあえず場所を移そう」


場所を変えたところで全てを聞いた。
鬼は炭治郎の妹らしい。

隊律違反ではないのか?と思った。
だけど彼女が炭治郎の唯一の肉親だと言う。

親とか、兄弟とか、そういうのはわからない。
だけど特別なものだと思う。実際にそうなのだろう。
家族に他などない、唯一無二だ。

炭治郎は私を守ってくれた。
約束を守ってくれた。
それだけで十分だ。

炭治郎の大切なものなら、私も守ろう。




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くずもち(プロフ) - いさん» なかなか時間が作れず更新疎かになってしまってすみません、、。ありがとうございますっ! (2020年3月1日 2時) (レス) id: 36447771e0 (このIDを非表示/違反報告)
- くずもちさんのお話がとても好きです!このお話をこのまま続けてくれると嬉しいです (2020年2月29日 21時) (レス) id: dbde7cb3be (このIDを非表示/違反報告)
くずもち(プロフ) - あさん» 了解しました、書かせて頂きますっ! (2020年2月15日 22時) (レス) id: 36447771e0 (このIDを非表示/違反報告)
くずもち(プロフ) - マリィさん» ありがとうございますっ!承りました、書かせて頂きます! (2020年2月15日 22時) (レス) id: 36447771e0 (このIDを非表示/違反報告)
- 柱達に甘やかされるお話が見たいです! (2020年2月15日 13時) (レス) id: dbde7cb3be (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くずもち | 作成日時:2020年1月26日 19時

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