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その夜、私と炭治郎は揉めていた。
事の発端は私の言葉だ

「私が、おとり、に、なればいい」


夜な夜な娘が狙われると聞いていた。
しかも消えた娘の共通点といえば歳が16だという。
まさに私にぴったりの任務だというわけだ。

「そんな危険なことさせられるわけが無いだろ!!」

「でも、あっちから、くるほうが、確実」

「だからって…Aは女の子なんだぞ!?
もっと自分を大事にしなきゃダメだ!」

「いまは、任務」

「任務でも、だ!!」

「……けち」

「けちじゃない!」

条件にあった娘がこんな近くにいるのになぜ使わないのかが分からない。確かに一般市民ならば危険だ、仮に一般市民である16の娘が囮になるといった場合私でも止めただろう。

だが私は鬼殺隊の隊士
鬼に対抗する術はある。

「炭治郎」

「だめったらだめだ!」

「……まもって?」

「う、、ッ」

私は鬼殺隊である。
だから鬼が来ようと対抗できる。

それでも炭治郎はダメだと言った。
ならば守ってくれと頼めばこの案は通るのではないかと思った。

「私は、囮に、なる。これは、ぜったい
わたしは、つよい、と思う。けど、炭治郎が、まもってくれ、たら、安心。…だめ?」

「ああ!もう!わかったよ!」

思った通り、私の案で決定した。
そしてこれから日輪刀をなるべく隠して囮になる。

のだが、なかなか炭治郎は掴んだ私の腕を離してくれない

「炭治郎」

「危険だと思ったらすぐに逃げろ、俺を呼ぶんだ!」

「わかった」

名残惜しそうにつかんでいた腕の力が弱まる。
そして私は静まった夜の町へと出ていく。


シンと静まった夜の町
風の音くらいしか聞こえない
本当に鬼が出るのか疑問に思えてくるほどだ。

だけど、間違いはなかった。
突然どこかに落ちたような感覚に陥る

だけど今まで歩いていたところに穴なんてなかった。
ならば突然できたと考えるのが妥当だ。

そんなことありえない、と言ってしまえばどれほど楽か。これが鬼の血鬼術というわけだ。

まるで水の中みたいに息ができない。
息苦しさからかあの人に水の入った桶に顔を押し付けられた記憶がよみがえってしまった。

気分が悪い




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くずもち(プロフ) - いさん» なかなか時間が作れず更新疎かになってしまってすみません、、。ありがとうございますっ! (2020年3月1日 2時) (レス) id: 36447771e0 (このIDを非表示/違反報告)
- くずもちさんのお話がとても好きです!このお話をこのまま続けてくれると嬉しいです (2020年2月29日 21時) (レス) id: dbde7cb3be (このIDを非表示/違反報告)
くずもち(プロフ) - あさん» 了解しました、書かせて頂きますっ! (2020年2月15日 22時) (レス) id: 36447771e0 (このIDを非表示/違反報告)
くずもち(プロフ) - マリィさん» ありがとうございますっ!承りました、書かせて頂きます! (2020年2月15日 22時) (レス) id: 36447771e0 (このIDを非表示/違反報告)
- 柱達に甘やかされるお話が見たいです! (2020年2月15日 13時) (レス) id: dbde7cb3be (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くずもち | 作成日時:2020年1月26日 19時

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