ドリムの長女は優等生 (ページ25)

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『あのね、オッパ。貴方は今一人でそっちにいますよね。
　オッパがお仕事頑張ってるのは日々ネットニュースで見て
　ますよ。毎日が大変だと思います。』

『だけどこれだけは覚えていてください。オッパにはここ、
　NCTっていう帰ってくる場所があることを。』

『今は直接会うことはできないですけど、私達はいつでも貴
　方が帰って来るのを今か今かと待っています。』

『だから、いつでも帰ってきてください。例えカムバ期間で
　あろうと真夜中であろうと貴方を迎え入れますから。』

『"ただいま"って、それだけでいいんです。その言葉と私達
　の大好きな可愛らしい笑顔を見せてくれさえしたら。』

ずっと不安があった。

こっちでの活動を始めて、NCTでの活動が減ってしまったことへの。

NCTのウィンウィン、っていう存在が薄れてしまうんじゃないのかって。

考えないようにしていたんだけど、やっぱり心の何処かでずっと不安だったんだ。

でも、そんな心配をする必要なんか全然無かったんだね。

あの日、弟達がAに泣きながら伝えた「おかえりなさい」とAが伝えた「ただいま」。

それは今までの離れていた期間を繋げるものだった。
あの空間は世界で一番優しくて温かいものだったと思う。

俺もそうやって迎えてもらえるんだね。

『ちょっと話しすぎましたかね笑』

「ううん。A、…本当にありがとう。」

『ふふふっ。おやすみなさい、オッパ。いい夢を。』

「うん、Aもね。」

俺の妹は世界で一番優しい女の子だと思う。
この子には絶対に幸せになってほしい。

遠くからだけど君の幸せを願っているよ。