ドリムの長女は優等生 (ページ24)

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それは、さっきまでとは違って、まるで聖母のような温かさのある優しい声だった。

『オッパ…オッパの帰る場所は"ここ"ですからね。』

「っ、！！」

『今は帰れなくても、いつか絶対に帰ってきてください。』

Aは勘づいていたのかな。
俺が2021の活動に参加できないってことを。

『私ね、ドリームに帰れるって決まったときはすごく嬉しか
　ったですよ。ずっとずーっと願っていたことですから。』

『マークは帰れたのにどうして私だけ残されるんだろうって
　ずっと悩んで苦しかったから、やっと叶うんだって…。』

"だけど同時に怖かったんです"

『今更戻っても、あの子達はもう一度私を受け入れてくれる
　のかなって。もう遅いんじゃないのかなって。』

『覚えてますか？2020の活動の終わりに私がみんなの前で
　このことを伝えたときのこと。』

『あの日、メンバーみんなの前で発表したとき、できるだけ
　平然を装ったつもりでしたけど実はガッチガチに緊張して
　たんですからね笑』

『イリチルのオッパ達はどういう気持ちでいるのかな。威神
　のみんなとショウちゃんとソンチャナは戸惑ってるんだろ
　うな。…そして何よりもドリムの弟達は受け入れてくれる
　のかな。待ち望んでいたことなのに、いざみんなを前にす
　ると怖かったんです。』

『だけど、そんな考えを持っていた私がバカでした。』

『あの子達が一番に「おかえりなさい」って言ってくれたん
　です。私の大好きな、無邪気な笑顔で。』

『その時にね、分かりました。「私の帰る場所はここだった
　んだな」って。』