ドリムの長女は優等生 (ページ23)

今日:17 hit、昨日:29 hit、合計:52,478 hit

・ページ23

・

『私ね、やっぱりソロの活動よりもドリムで弟達と活動する
　ほうが好きだなって確信しました！』

まるで跳ねるような声。
顔は見えないけど、きっと笑顔なんだろうな笑

先日、Aがドリムに復帰して、待ち望んでいたシズニは歓喜に湧いていた。

もちろん俺達メンバーも。
ドリムの弟達に至っては、もう体中の水分全部無くなるんじゃないかっていうくらいに泣いてさ笑

ソロアーティストとしてのAngeは普段のふんわりとしたAからは考えれないくらいに"女性"としての魅力がある。

高嶺の花のように妖美に微笑んでる顔は、ホントにこの世に存在するのかって疑うくらい神秘的で美しい。

でも俺達が本当に好きなのは"ドリムのお姉ちゃん"でいるときのAだ。

弟達を愛おしそうに見守る表情はまさに天使のようで、しっかり者だけどどこかに可愛らしい少年のような無邪気な一面がある感じ。

なんだろう…。
ソロの時は「アンジュ様」でドリムの時は「アンジュ君」みたいな？笑

『ねぇ、オッパ。聞いてます？』

「ふふっ、もちろん聞いてるよ。」

こんなにも君と話したかったんだよ？
君の話、何一つ聞き逃すわけにはいかないんだ。

『一緒にステージに立ってくれる存在がいるのってこんなに
　も幸せなことなんだなって思えたんです。』

一緒に、かぁ…。

Aって意外と寂しがり屋なところあったもんね。
初めてのソロのステージのときはいつもなら緊張なんかしないくせに、少し顔が強張ってたし笑

本当はマークと一緒に…いや、ずっと前から帰りたいって思ってたんだろうな。

『それでですね……ん、ふあぁ…。』

「あ、眠くなってきたかな？そろそろ…、」

『大丈夫ですよ！？気にしてくても…。』

「ううん、これ以上無理させるわけにもいかないからね。
　それに、Aと話してたら元気になってきたから、
　……ホントにありがとう。それじゃ…、」

"おやすみ"を言う前に慌てたようにAが言った。

『じゃあ！最後にこれだけ！』