ドリムの長女は優等生 (ページ18)

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『ふあぁ…』

あっ、まただ。

さっきの「もう少し」がいつの間にか１時間になっていた。
この時間の間にヌナは何回もあくびをしてる。

チラっとヌナを見ると如何にも眠そうな顔でテキストを睨んでた。

……やっぱり寝てないんだろうな…。

アイドルとしてのスケジュールをこなして、レベルの高い高校に通う。
オフの日だって学校を中退したヒョン達やチソンイに勉強を教えてたり、今みたいに俺の韓国語練習に付き合ってくれてたり。

高校の勉強だけでもしんどいはずなのに…俺達の面倒まで…。

完全に俺達がヌナから"休み"を奪っているんだ。

『私はショートスリーパーだから全然大丈夫！』とは言ってるけど絶対に大丈夫じゃない。

だってヌナの目の下にあるクマ…日に日に濃くなってるもん。

『ロロ？どうしたの？分からないやつでもあった？』

「えっ？」

『だってさっきからずーっと私の顔見てるから…。』

「そのさ…ヌナ最近寝てないでしょ？」

『……まぁ、少しだけ寝不足気味かな？でも大丈夫だよ。』

…ヌナ、少しくらい自分の心配しようよ。

「その…俺、韓国語かなり分かるようになってきたし、やろ
　うと思えば一人でもできるから無理してやる必要ないよ？
　ヌナはいっつも俺らの面倒見てくれてて休んでないよね？
　だからっ……」

ヒョンやチソンイは学校に行けない分、ちゃんとヌナに勉強を教えてもらってほしい。
だけど俺はなんとかなるなら、少しでもヌナの負担を減らしたい。

『ロロ、心配してくれてありがとう。だけどホントに大丈夫
　だから。』