ドリムの長女は優等生 (ページ17)

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Aヌナに韓国語を教えてもらい始めて半年が経った。

最初は"Aさん"って呼んでたんだけど、『さん付けは距離感あるから…ヌナって呼んでほしいな』って。あと『ロロって呼んでもいい？』って。

すごく可愛い顔で言ってくるんだもん。断るわけないでしょ。それに俺も距離が縮まって嬉しかったし。

『ほとんど完璧になってきたね〜。』

「ホント！？やっぱりヌナの教え方がいいんだね。」

チソンイが言っていたように、ヌナはホントに教えるのが上手だった。まるで本物の先生みたい。
「本当に頭がいい人は教えるのも上手い」っていうのはこういうことなんだと思う。

あの頃はまったく分からなかったみんなの会話が分かるようになってその環の中に入れるようになったのは嬉しかったし、何よりヌナと不自由なく話せるようになったのがすごく嬉しかった。

『ありがと笑…でも、ロロの理解が早いからだよ。』

「ふふふっ！やったぁ～。」

そう言って俺の頭を撫でてくれる手はとっても温かい。
褒めてくれる時の口調もとっても優しくて、ヌナの柔らかい声質にピッタリだ。

『どうする？今日は頑張ったし…もう終わる？』

「ううん、もう少しやるよ。」

このテキスト、もうすぐで終わりそうだから。
キリの良いところまでやってしまおう。

『そっか、なら私ももう少しやろうかな。』

俺の隣で中国語のテキストを開くヌナ。

ヌナは俺のため…いや、『これから中華メンバーも増えるだろうし』って中国語の勉強をしている。

始めた頃は俺に韓国語を教えるかわりに俺がヌナに中国語を教えてたんだけど、今はそんな必要がないくらいペラペラになった。

同じクラスにいる中国人のお友達さんが教えてくれるらしくて、その人も教えるのが上手なんだって。
ヌナの回りって頭いい人しかいないのかな笑