ドリムの長女は優等生 (ページ15)

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「あ、あにょはせよ。ジョン・チェンラーです。チョンロっ
　て、呼んでください…。」

ロンジュニヒョンの流暢な挨拶の後の拙い韓国語。
なんとか言えたけど、やっぱり全然だ。

その後にヒョン達も自己紹介をしてくれたけど、ギリギリ聞き取れる感じだった。

この先俺は大丈夫なのかな…。

でもそれ以上に嬉しかったことがあった。

JS「チョンロっ！！」

「チソンイっ！」

今より幼い頃にテレビ番組で共演したチソンイがいたから。

まさかここで会えるなんて、まるで運命みたいだ。

JS「どう？ここの生活には慣れた？」

「うん、少しだけど…。でも韓国語はまだまだで…。」

JS「そっか…。俺にできることがあったら何でも言ってね！
　それにヒョン達も優しいから安心して！」

「うん！ありがとう。」

チラっとロンジュニヒョンの様子を伺う。
ジェノヒョン、ドンヒョギヒョン、ジェミニヒョンと話していた。あの4人は同い年だから気が合うところがたくさんあるんだろうな。

…いつか俺もあのくらい流暢に会話出来るようになるのかな。

MK「チョンロ、大丈夫？顔が引き攣ってるけど…。」

「は、はいっ。」

俺の表情を見て心配して話しかけてくれたマクヒョン。
そういえばマクヒョンもカナダから来たんだっけ…？
あんな遠くの地から来るなんてすごいなぁ。

MK「ごめんね、実はあともう一人いるんだ。」

「え？そうなんですか？」

MK「うん。俺と同い年でこのユニットの最年長になるやつ。
　めっちゃ頭良くてさ、今日は高校で大事なテストがある
　みたいで…。いいやつだから心配しなくていいよ笑」

練習生するだけでも大変なのに、勉強まで頑張るなんて…。
今の俺じゃ、到底敵わない人なんだろうな。

バタンッ！

『みんなっ！遅れてごめんなさいっ！！』

勢い良く開いたドア。

俺の視界に飛び込んできたのは、一人の女の子。

ルーキーズで公開された途端「天使」だと噂になった人……

そう、Aさんだった。