ドリムの長女は優等生 (ページ12)

今日:10 hit、昨日:29 hit、合計:52,471 hit

貴方がいてくれたからページ12

CLside

「ねぇ、ヌナ！ヌーナ！…Aヌナ！」

『ちゃんと聞こえてるよ。今度は何？』

「もぅっ！聞こえてるなら返事してよっ！」

『だってさっきから私の名前呼んでも特に何もないから…。』

何もないから、って…。
俺にとっては「ヌナにかまってもらう」っていう大事な大事な用事なの。

だってヌナはみんなに優しいから、さっきみたいにヒョンやチソンイ達にも平等に接するでしょ？

……さっきの少しだけ嫉妬したんだからね。

ちょっとでも多くのヌナの興味を俺に向かせるためにはこうでもしないと…。

「今度はちゃんと用事あるもん。」

『ホントに？…じゃあ、なーに？』

意外と簡単に俺に興味を向けてくれた。これだけでもけっこう満足してる。だけど、もうちょっと欲張ってもいいよね。

「ヌナは俺のこと……好き？」

"ええか、チョンロ。上目遣いして少し間を置いてからやで"

先日、偶然廊下で会ったユタヒョンが教えてくれた"年上女性を落とす方法"を早速やってみる。
ユタヒョンいわく、上目遣いがポイントらしい。

実験みたいな感じで、家で母さんにやってみたときは「あら〜、可愛いわねぇ」って言ってくれた。

でもなぁ、あのヌナだからなぁ……。
もしかしたら「なんだ、そんなことか」ってかわされちゃうかも。