[文豪ストレイドッグス]もう一度、この手を引いて[芥川龍之介]

クリスマス！ ページ48

少し遅れたクリスマスです！
ーー


｢A！メリークリスマス！！｣


部屋で本を読んで居た時、兄さんが勢いよく部屋に入ってきた


｢……何｣


｢そんな、冷たい目しないでくれ給えよ！
今日はクリスマス・イブだよ？Aに今夜プレゼントあるかなー？｣


サンタさんだよー、と兄さんは赤い服をきてくるっと回った


｢うん…ありがとう、？｣

｢ケーキも買ってきたよ｣

｢ほんと！やったぁ！｣



ーーー
太宰side


｢ほんと！やったぁ！｣


と、あからさまに表情を明るくしたA

可愛いなぁ…


｢A、じゃあご飯食べようか！｣

｢うん、準備してくる！｣


Aのご飯は美味しいんだよね、いつも思うけど
まぁ、私の水炊きも元気出るけどね！


スープにサラダ、蟹の甲羅を使ったグラタン！


｢兄さん好きかなって思って作ってみたんだ…｣

｢大好きだよ！｣


Aをギュッと抱き締めて笑った


ーーー
Aside


兄さんが寝静まったころ、私はプレゼントを持ってこっそり兄さんの部屋に行こうとした所で


｢｢あ…｣｣


サンタ姿の兄さんとバッタリ会ってしまった


｢A…若しかして…プレゼント、？｣

｢に、兄さんこそ！｣

｢そりゃあ、いい子のAにはお兄ちゃんサンタがプレゼントをと思ってね！｣

｢全国の子供の夢を壊さんでくださいな｣


兄さんは私に可愛くラッピングされた箱を渡した


｢枕元に置いておこうと思ったんだけどね、はい、開けてみて｣


｢じゃあ、私も…はい、メリークリスマス兄さん｣


私もプレゼントを渡し、箱を開けてみた

｢あ…マグカップだ、可愛い…｣

｢喜んでもらって嬉しいよ！…おや、マフラーかい？｣

｢うん、兄さん出勤のときとか寒そうだったから…｣


ありがとう、と首にマフラーを巻きながら兄さんは笑った

｢うん、あったかいよ！ありがとう、A

ねぇ、私にもう一つプレゼントくれないかい？｣

｢気に入らなかった…？｣

｢まさか！、私の欲しいプレゼントはね、

お兄ちゃん大好きだよって言って欲しいなぁ｣


15、6の頃からずっと兄さんって呼んでて今更お兄ちゃん…なんて


｢そ、そのお願いはちょっと…｣

｢そうだよね、それじゃあおやすみ｣


部屋の電気を消して、兄さんは自室に戻った

それから一時間位たったころ、意を決して兄さんの部屋に


｢お兄ちゃん大好きだよ｣


起こさないよう、小声で呟き

私は部屋を出た

メリークリスマスお兄ちゃん

続編のお知らせ！→←夢主に聞いてみた！

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

文学小説

地獄変

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す