過去編23 ページ46
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「中也兄さん…おこられるのも…殴られるのも覚悟で…一つだけ……
我が儘言ってもいいですか…?」
「手前…ガキは我が儘言うのが普通だろ…怒らねぇから言ってみろ」
「私は…もう、異能を使いたくないんです…人の命を奪いたくない」
中也兄さんの顔は見なかった、否…見ることなど出来ない
こんな事を言うって事は、マフィアとして終わったも同然
使えない部下など撃ち殺されて当然なんだ
なのに…中也兄さんは私の髪をぐしゃっと撫でて
「そんなもん…手前の意思だ
確か、太宰のダチに人を殺さねぇ奴がいたなそいつの所へ行くのはどうだ?」
優しい声音でそう言った
ーー
「人の命を奪いたくない」
そう言ったAの目には光が宿っていて、俺にはどうすることもできなかった
手前の意思は手前で貫け…
ぐしゃっとAの頭を撫でれば少し驚いたような顔をしたAが…少しだけほんの少しだけ微笑んだ
「中也兄さん…ありがとう…大好き…」
「おう」
子供らしい大好きって言葉に、喜ぶ俺がいた
「A、手前痛みは?大丈夫なのか?」
「あ…もう、あまり痛くない…」
「時間が経つと痛みは消えるのか?」
「捕虜を治した時は三日間動けませんでしたが…なぜでしょう…?」
「俺にわかるかよ」
「ですよね、でも…
中也兄さんが傍にいてくれて…安心できました」
やっぱり…可愛い妹だよ
、
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
文学小説
地獄変
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リミ別垢(プロフ) - もみ〜さん» ご指摘ありがとうございます!理科の授業で丁度ヘクトパスカルをやっていて、私の勘違いでした!訂正してきます!本当にありがとうございます。 (2017年3月30日 16時) (レス) id: 6b87346db9 (このIDを非表示/違反報告)
もみ〜 - このお話すごくおもしろいです!! 一つ気になったことがあったのですが中也さんの異能力は触れたものの重力のベクトルと強さを操ることだったと思います…長文すみません (2017年3月29日 21時) (レス) id: 6f8c0f8013 (このIDを非表示/違反報告)
レイン (白桜)(プロフ) - リミさん» 本当に書いたら教えて下さい(真顔←そこは勇気を出してガン見しなくては!こんなきかい滅多にありませんよ!!←←← (2016年11月23日 0時) (レス) id: 4063e4f45f (このIDを非表示/違反報告)
リミ(プロフ) - レイン (白桜)さん» もう、犬に追いかけられる太宰さんを小説で書きたいですよwww縁側でぬくぬくしながら僕君の横顔を直視する勇気なんてないからチラ見したい… (2016年11月22日 2時) (レス) id: 7dfa86c186 (このIDを非表示/違反報告)
レイン (白桜)(プロフ) - リミさん» ムフフって何ですかwww笑いですかwwその意見に同意致します!!弱気な太宰さんとか…直視出来ないですねw縁側のお茶ですか!それ良いですね!(*^^*) (2016年11月22日 0時) (レス) id: 4063e4f45f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リミ x他3人 | 作成日時:2016年7月10日 0時