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過去編10 ページ33


太宰side


いつものバーで飲んでいるとき織田作がやって来た


「やぁ織田作、今日は遅かったねぇ」

「あぁ太宰、今日は子供に銃の撃ち方を教えていてな」


珍しい事もあるんだねぇ、と笑いながら酒を流し込む


「まだ14、5歳の子供が1人で銃を撃っていて下手だったから少し教えてきただけだ」



14、5歳、か…Aと同じくらいだな…


なんて下らない事を考えながら新しい酒を注文した



「どうかしたか?太宰」


何でもないよ、笑いながら酒を呑むが何も感じなかった


ーーーー


「中也兄さん、今日の予定は書類整理だけですよね?」

「ああ」


Aと中也の話し声が聞こえた


私がいなくたってAはしっかりとやっている…やはり私など要らないんだ


今まで私に向いていた笑顔が全て中也に、



私が悪いのに…何で中也の事を兄と呼び親しんでいるのか


妬み、醜いな、私は…




「おやおや、誰かと思えば蛞蝓が人に指示してるなんてねぇ」

「あぁ!?糞太宰誰が蛞蝓だっ!」



書類を抱えて、バツが悪そうにこちらを見るA



「お兄…ちゃん…」


「だから言ったよね?私を兄と呼ばないでくれ給え


君のようなものを妹だと思いたくもないよ」



Aの頬に涙が一筋流れ、そのままAは走り去った


ーーー
Aside



もしかして、なんて思った私が莫迦だった…


もう、あの優しいお兄ちゃんは居なくなってしまったんだ



なのに…なのにっ…



やっぱり寂しいよ……私




お兄ちゃん…何で…?




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  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

文学小説

地獄変


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リミ別垢(プロフ) - もみ〜さん» ご指摘ありがとうございます!理科の授業で丁度ヘクトパスカルをやっていて、私の勘違いでした!訂正してきます!本当にありがとうございます。 (2017年3月30日 16時) (レス) id: 6b87346db9 (このIDを非表示/違反報告)
もみ〜 - このお話すごくおもしろいです!! 一つ気になったことがあったのですが中也さんの異能力は触れたものの重力のベクトルと強さを操ることだったと思います…長文すみません (2017年3月29日 21時) (レス) id: 6f8c0f8013 (このIDを非表示/違反報告)
レイン (白桜)(プロフ) - リミさん» 本当に書いたら教えて下さい(真顔←そこは勇気を出してガン見しなくては!こんなきかい滅多にありませんよ!!←←← (2016年11月23日 0時) (レス) id: 4063e4f45f (このIDを非表示/違反報告)
リミ(プロフ) - レイン (白桜)さん» もう、犬に追いかけられる太宰さんを小説で書きたいですよwww縁側でぬくぬくしながら僕君の横顔を直視する勇気なんてないからチラ見したい… (2016年11月22日 2時) (レス) id: 7dfa86c186 (このIDを非表示/違反報告)
レイン (白桜)(プロフ) - リミさん» ムフフって何ですかwww笑いですかwwその意見に同意致します!!弱気な太宰さんとか…直視出来ないですねw縁側のお茶ですか!それ良いですね!(*^^*) (2016年11月22日 0時) (レス) id: 4063e4f45f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リミ x他3人 | 作成日時:2016年7月10日 0時

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