過去編4 ページ27
、
冷たく硬い地面に降ろされ、ロープか何かで手を拘束されてしまった
「本当にコイツが情報持ってんのか?それにコイツを拐ったとしても太宰が来るとは限らねぇぞ?」
「間違いねぇだろ、あの太宰の妹だぞそりゃ来るだろ」
ボソボソと話し声が聞こえる、やはり狙いはお兄ちゃんの事なのか
少し身を捩り、今、覚醒したと思わせる
「お、起きたか?」
目隠しが外れやっと景色が目に入った
「此処は…?お兄さん達は…誰?」
か細い声で、少しだけ質問した
「お兄さん達はね、お嬢ちゃんに聞きたいことがあって」
「聞きたい、こと…?」
コテン、と首を傾げ頑張って幼い少女を演じた
「うん、君の所属はどこかな」
この男達にとっては軽い確認だろう、此処は素直に言えばいい
「ポートマフィア…」
「太宰治、という男は知ってるよな?」
男の声が急に低くなった
「だっ、太宰さんは有名な人だから組織で知らない人は少ないよ…
お兄さん達は…どうして私を此処に連れてきたの?」
「お前が太宰治の妹だ、と言う情報が入ったからだ」
そこまで知られていたのか…
「わっ、私は違う!それはAさんの事!
私は一介の下級構成員で、太宰さんとお話した事もないよ!」
我ながら演技が上手いと感じた
私のこの言葉で男達がざわめき始める
「オメェ連れてくるやつ間違えたんじゃねぇのか!?」
「そんな訳ねぇだろ!ちゃんとコイツだった!」
男達の喧騒と混じりドアの向こう側から何人もの静かな足音が聞こえた
そして、扉が開き
「伏せろ!A!!」
、
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
文学小説
地獄変
98人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リミ別垢(プロフ) - もみ〜さん» ご指摘ありがとうございます!理科の授業で丁度ヘクトパスカルをやっていて、私の勘違いでした!訂正してきます!本当にありがとうございます。 (2017年3月30日 16時) (レス) id: 6b87346db9 (このIDを非表示/違反報告)
もみ〜 - このお話すごくおもしろいです!! 一つ気になったことがあったのですが中也さんの異能力は触れたものの重力のベクトルと強さを操ることだったと思います…長文すみません (2017年3月29日 21時) (レス) id: 6f8c0f8013 (このIDを非表示/違反報告)
レイン (白桜)(プロフ) - リミさん» 本当に書いたら教えて下さい(真顔←そこは勇気を出してガン見しなくては!こんなきかい滅多にありませんよ!!←←← (2016年11月23日 0時) (レス) id: 4063e4f45f (このIDを非表示/違反報告)
リミ(プロフ) - レイン (白桜)さん» もう、犬に追いかけられる太宰さんを小説で書きたいですよwww縁側でぬくぬくしながら僕君の横顔を直視する勇気なんてないからチラ見したい… (2016年11月22日 2時) (レス) id: 7dfa86c186 (このIDを非表示/違反報告)
レイン (白桜)(プロフ) - リミさん» ムフフって何ですかwww笑いですかwwその意見に同意致します!!弱気な太宰さんとか…直視出来ないですねw縁側のお茶ですか!それ良いですね!(*^^*) (2016年11月22日 0時) (レス) id: 4063e4f45f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:リミ x他3人 | 作成日時:2016年7月10日 0時