不運と怒り3 ページ16
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見慣れた黒獣が砂のように崩れ、敦さんが倒れ込んだ
「貴方はっ、探偵社の…!何故ここに!」
「美人さんの行動は気になっちゃう質でね
こっそり聞かせてもらったよ」
兄さんが盗聴器を見せればまさか、とポケットを漁り忍ばせていた物を取り出した
黒い外套を身に纏った男、芥川龍之介を睨みつけ倒れる谷崎さんとナオミちゃんの元へ駆けた
「…まだ息がある、今ならっ…
異能力ー空蝉ー」
私の異能力は外傷を治すことができる。
与謝野先生の様に瀕死でなくとも治せるが同等の痛みを負うことになる
私がナオミちゃんに触れようとした途端、腕を掴まれた
「A、私達には与謝野先生がいる
今Aの異能を使うのは良策ではないよ」
兄さんの人間失格で私の異能は打ち消されてしまった
「ほらほら、起きなさいよ敦くん
2人もおぶって帰るの厭だよ私」
銃口がこちらに向けられ樋口一葉が怒鳴る
「生きて帰れるとおもっているのか!」
「やめろ樋口お前では勝てぬ」
今回は引きましょうと言う芥川に対し不満たっぷりな樋口一葉
「探偵社と戦争かい?やってみ給えよ、やれるものなら」
芥川の瞳は兄さんを見据えているようにも、私を見ているようにも思えた
「何故、僕を裏切った…」
その小さな呟きは誰にも聞こえずに虚しさだけを残し芥川の胸に堆積していった
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- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
文学小説
地獄変
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リミ別垢(プロフ) - もみ〜さん» ご指摘ありがとうございます!理科の授業で丁度ヘクトパスカルをやっていて、私の勘違いでした!訂正してきます!本当にありがとうございます。 (2017年3月30日 16時) (レス) id: 6b87346db9 (このIDを非表示/違反報告)
もみ〜 - このお話すごくおもしろいです!! 一つ気になったことがあったのですが中也さんの異能力は触れたものの重力のベクトルと強さを操ることだったと思います…長文すみません (2017年3月29日 21時) (レス) id: 6f8c0f8013 (このIDを非表示/違反報告)
レイン (白桜)(プロフ) - リミさん» 本当に書いたら教えて下さい(真顔←そこは勇気を出してガン見しなくては!こんなきかい滅多にありませんよ!!←←← (2016年11月23日 0時) (レス) id: 4063e4f45f (このIDを非表示/違反報告)
リミ(プロフ) - レイン (白桜)さん» もう、犬に追いかけられる太宰さんを小説で書きたいですよwww縁側でぬくぬくしながら僕君の横顔を直視する勇気なんてないからチラ見したい… (2016年11月22日 2時) (レス) id: 7dfa86c186 (このIDを非表示/違反報告)
レイン (白桜)(プロフ) - リミさん» ムフフって何ですかwww笑いですかwwその意見に同意致します!!弱気な太宰さんとか…直視出来ないですねw縁側のお茶ですか!それ良いですね!(*^^*) (2016年11月22日 0時) (レス) id: 4063e4f45f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リミ x他3人 | 作成日時:2016年7月10日 0時