【 wrwrd / 男主 】 生憎 君には興味無し

#/8 夢原 side ページ8

私は、家も近くでそして、有名な高校へと進学をすることにした。
それがこの高校

部活には入らないといけない規則みたいで、乗り気ではなかった。…が、部活の種類は沢山あり、迷うところもしばしば

運動部は日に焼けるし嫌だった
文化部は目立たず、それもまた嫌だった

だが、一つ見つけた

軽音楽部だ

私は楽器はできない

それならボーカルだ。大好きな歌も歌えるし、なんと言っても目立てる

入学し、二日ほどたった頃、入部届けをすぐ出しに行った
その日から部活開始だ

軽音楽部は前は四つほどグループがあったらしいが、その二つが3年生で出来ていたため、無くなったらしい

「し、しつれいしまーす…」

「あっ！やっときた！」

"軽音楽部"と、なんとも言えない字で書かれた部屋に入れば、6人の男子が机に座っていた。

机に

その中の2人が私の好み

絶対この2人と組むってその場で決めた

「新入部員がまさか女子で一人とは…。でもまぁ！入ってくれてよかった！」

背の低い男子は嬉しそうにそう言った
顔が見えません

「なぁ大先生！グループって前のままでええ？」

「あー、ええよ、帰るわけにもしかへんしなぁ」

「よっしゃ！」

金髪のサッカーの服を着た男子はガッツポーズをして、喜んでいた
サッカー部ではないのね

「じゃあ俺ら3人やな」

「…せやな
…じゃあ…、あっ、ごめん名前聞いてええ？」

メガネの青髪の人は私を見たあとそう言った
そう言えば自己紹介がまだだった

「1年A組の夢原楽です！お願いします！」

「楽ちゃんね！よろしくー」

すぐに返してくれたのは、その青髪の人と背の低い人だった
その隣のニット帽を被った人は拍手を送るだけ

「じゃあ楽ちゃんはどっちにはいる？」

「えっ、と…じゃあ私は…」

言いかけた時

扉が開いた

「ちわ」

「…新入部員？」

…どこかで見たことある
…あぁ、私と同じクラスの…

「ですね。俺ベース出来ますよ」

「ほんま！？こっちベース出来るやつが居らへんねん、こっち入ってくれへん？」

「あー…いいっすよ、その前に全員の名前教えてくださいよ」

…この人も私のタイプだ

…金髪の人、緑のフードの人、この眠そうな顔の人…3人が、私のタイプ
絶対に落としてみせたいと思った

だが、もうそっちのバンドは4人で成立してしまった
…1人、窓の外を見ている人が居なければ、私はその中に入れたのに

…どうにかして、3人に振り向いてほしい

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