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『…』
「寝てるやん」
「ほんまや」
「オールしたらしいっすよ」
夢の中にいた。
いたんだ、明らかに。
砂漠で、蟻地獄に捕らわれていたんだ、確実に
それが天からの声によって現実に引き戻された
「あ、起きたで!!俺の声のおかげやな!」
「あんなうるっさい声やったら誰でも起きるわ!」
「ほんまに。こんな狭い部室で叫ばんといてください」
『…ごめん、寝てたわ…』
目を覚ませば、喜ぶシッマと笑うゾム、迷惑そうなショッピ君がいた
ちょっと練習したかったのに…寝る時間に使ってどうすんねん…
隣からは明るい音楽が流れてくる
あー…。鬱さん達か
『…あと10分あるし、少しやろか』
「せやな、向こうに負けられへんし」
「イキってきてウザイもんな、あれ」
「イキるしか出来ないんでしょ」
ショッピ君の辛辣なお言葉に全員で笑いながら楽器を準備する
俺はギター、ゾムはドラム
シッマはボーカル、ショッピ君はベース
まぁ、性格で決めたよね
それと似合ってるか。
特に好きなヤツないって言ってたし、俺が勝手に決めた
この4人の中のリーダーはシッマなのに
____
_
『…あーすっきり』
「ほんまギリギリまでやってたな」
「この時間ですらもったいないわ」
「授業中も弾きまくりたいっすね、授業妨害」
4人で、俺らのバンドが借りてる部屋を出れば、隣からも3年と1年のバンドが出てきた
「楽ちゃん、そこ段差あるから気をつけてな!」
鬱さんに
「今日のヘアピンも可愛いで…!」
ロボロさんに
「ほんまに。一番ええわ」
シャオロンさん
まぁ、厄介な3人に
「…あっ、ショッピ君!ゾム先輩、コネシマ先輩!」
性格が可愛くもない夢原楽
俺は嫌いだ。
現に、こいつは俺の存在を無いものとした
こんなに顔がいいのに
「おぉ…夢原…、もうHRも始まるし俺ら行くわ、じゃあな」
「えーっ、分かりました!行ってらっしゃい!」
シッマがそう言って、4人で走って逃げる
ショッピ君は同じクラスだから逃げてくんなって思うけど、あいつにバンド仲間を取られるのは気に食わないしな
あーあ、転校したい
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霊華 - いやでもこれ、鬱先生オチもええかも…(( (2019年7月24日 16時) (レス) id: 71570f5291 (このIDを非表示/違反報告)
西園寺 さじ - 良い感じにドロドロし出しましたね!!!ハッピーエンドもええですけど、夢原ちゃんも夢主くんも、皆バッドエンドのドロドロも見たい……。いや、夢原ちゃん、もしくはツーマンのどっちかが暴走エンドもあり……?いやぁ、結末が楽しみです……!!頑張ってください!! (2019年7月3日 23時) (レス) id: 8be9f99a12 (このIDを非表示/違反報告)
俺(プロフ) - ユキさん» あっ…ほんとだ、キーボード思っきし忘れてました…。どうしよ、でも教えてくれてありがとうございます!ハッピーに絶対行かせますぜぃ… (2019年7月2日 15時) (レス) id: f45de2f027 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - なんかハッピーになったらいいなーと思う今日この頃、夢主さんがギター、コネシマがボーカル、ショッピがベース、ゾムがドラムなので、まだキーボードの枠が余っているのではないですか?ハッピー行ってホスィ…。小説の更新楽しみにしてます。頑張ってください。 (2019年7月2日 14時) (レス) id: cc162aea76 (このIDを非表示/違反報告)
俺(プロフ) - akihiro kadotaさん» あっ…僕もう結婚してる形になってる…( )もうそんなこと言われると…!物凄く書くのが楽しくなりますわ…!!じゃんじゃか更新していきますんで!!!よろしくお願いします! (2019年6月30日 12時) (レス) id: f45de2f027 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:俺 | 作成日時:2019年6月17日 3時