7話 ページ8
『……みゆ…、み…かずや…かず………。』
『…くらもち…よういち…くら…も…ち…もっちー…もっちー…！！』
「なぁにやってんだ」
昼休み、ブツブツと呟いていた俺の元に倉持だけが来た
『あれ、あの御幸はどうしたのさ』
「あいつなら沢村の相手。…つってもお前には沢村って言っても分かんねえか」
『そーね、俺後輩あんま興味ないし』
「おもしれー奴だからいっぺん話してみろよ！
…あ、そーいやさっき何呟いてたんだよ？」
折角セットした頭を撫でられればゆっくりと払い除け、相手の問に答える
『お前らの呼び方。
倉持はもっちー、もち、…とかで…
御幸がわかんねぇの。一也とか？いやぁ、捻りなさすぎかぁ』
…そうやって俺がブツブツ言ってると、倉持の顔が目の前に来た
なんだなんだ、と思いながら嫌いなはずなのに何故か払い除けもせず、ただ相手の目を見つめる
「…一也とか呼ぶな
下の名前で呼ぶなら俺だけにしろ」
真剣な顔で、澄んだ瞳で見つめられてそんなことを言われれば断れる気にもならないだろう
『…分かった、ごめん
…洋一』
「うぇっ、お、ぁ゛！？」
『わっはー！！すっごい動揺の仕方！！すっげぇ笑えるわぁ！！』
洋一、なんて唐突な名前呼びに分かりやすく動揺する倉持
からかわれたりもするけど、偶にはからかう側でもいいかもしれない
『…お前の手、好きだよ』
「手、以外は？」
『…嫌い…かなぁ』
「御幸の手は？」
『そりゃあ好きだよ。お前の指もあいつの指も細くてすらーっとしてる。
お前らの手のひらだってでかいじゃん。好きだよ』
ずっと、倉持の手を握って話す
今、倉持の顔なんて分からない
でもまぁ、笑ってるといいなぁ
…いや、あいつの名前を出したから逆に顔を顰めてるかもしれない
そう思い、ふと顔を上げる
「…っー…」
真っ赤な顔の倉持がいた
『…真っ赤じゃん。俺のこと大好きかよ』
「なっ…好きなわけねーだろ！」
『そっかぁ！それはよかったぁ！』
「はぁ！？」
倉持と二人でそんな言い合いをしていた時、御幸が解放されたのかとぼとぼと戻ってきた
「あー、いおちゃんー充電♡」
『はぁ！？きもっちわりぃ！！！倉持！倉持助けてぇ！！』
「…みーゆきぃ？こいつは俺んだから離せって」
「はぁー？嫌ですぅ、こいつは俺のだし」
こんな状況で変な茶番はやめろよ、お願いだから…お願いだって…二人とも…
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俺(プロフ) - TAINさん» ありがとうございますっっっ…！好きなものはいくらでも書けるんで！大丈夫です！頑張ります！ (2019年3月30日 0時) (
レス) id: f45de2f027 (このIDを非表示/違反報告)
TAIN - だ、ダイヤのAまで。。無理しちゃダメですよ！！まぁ、がんばってください！ (2019年3月30日 0時) (レス) id: 091e46b26b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：俺 | 作成日時：2019年3月28日 21時
