33話 ページ34
「…先輩達はもう引退か」
「おー…、なんか…早かったな」
『…』
まだ2週間も経っていないので寮に居座っている
…その途中、3年生が野球部を引退した
これからはOBやらなんやらになるらしい
俺そこら辺はあまりわからない。何も考えずに部活やっていたから
…それはどうでもいいとして、3年が引退したせいか俺らの部屋はどんよりと曇っていた
『…なっ…なぁ、気分転換にゲームでも…』
「…そんな気分でもねぇ…」
『…じゃあ、散歩…』
「わり、今無理だわ」
御幸と倉持に次々と断られて俺も心が折れそうになる
あんなに「いおちゃんいおちゃん」ってくっついてきた癖に
「俺のA」とか言ってくれたくせに
…まぁ、3年間一緒にこの場で過ごしてきた先輩達の方が感情の入れ方は違うよな
俺はただの友達…。いや、前まで嫌ってたんだけど
先輩達はこの寮で一緒に過ごして、怒られながらも部活をして…大会に出て…
『…嫉妬じゃん…』
ふと出てきたその言葉
そうだ、俺先輩達に嫉妬してんだ
…だって、倉持達がこんな驚くほど落ち込んてんだから…気になるし、俺の事でもここまではならない
すると、その声が聞こえたのか二人が顔を上げる
「…いおちゃん、何に嫉妬したんだよ？」
「誰々、教えろ早く」
そう言って二人はジリジリと近づいてくる
こういう所はウザイんだよ
扱いが面倒くさくて、しつこくて、うるさくて。
『…3年生にだよ、お前らがそんな落ち込んでるから…なんか…』
「…あー…ほんっと…どうしてそんな可愛い事言ってくれんのかね…」
「まじでそれ……俺らがプロに入ったら二人で養おうぜ…」
「それ賛成…」
二人で呟きながら会話をしている
残念ながら俺の耳にもちゃんと届いてるんだからな
『俺ちゃんと自分で食べてくし』
「いいのいいの、俺らがプロになるまで待っててよ。そんなに遠くないからさ」
「俺らがプロになったらサプライズとして家まで来てやるよ」
そう話す二人はいつもの調子を取り戻していた
よかった。
一先ず安心した
…なんで俺も先輩達に嫉妬してんだか…
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俺(プロフ) - TAINさん» ありがとうございますっっっ…！好きなものはいくらでも書けるんで！大丈夫です！頑張ります！ (2019年3月30日 0時) (
レス) id: f45de2f027 (このIDを非表示/違反報告)
TAIN - だ、ダイヤのAまで。。無理しちゃダメですよ！！まぁ、がんばってください！ (2019年3月30日 0時) (レス) id: 091e46b26b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：俺 | 作成日時：2019年3月28日 21時
