31話 ページ32
『…』
「沢村、お前も少しは出来るようになったじゃねぇか」
「もう殆ど完璧っスからね！」
「前までは赤点ばっかだったのにな」
『…俺…居る意味あるかなぁ』
今、目の前では倉持、御幸、沢村の3人がノートを広げて勉強中だ
沢村は一つ下、俺らにとっては可愛い後輩。
多分可愛い。
御幸も倉持も流石に1年の頃の勉強は出来るわけで、俺が教える隙はない
かと言って、倉持達の勉強も最近教えなくて済むようになった
数学は公式全て覚えやがって。
現代国語は野球部の監督らしいからすぐ覚えやがって。
他の教科も簡単なのか知らねぇけど覚えやがって。
俺がこの寮にいる意味がほとんど無くなっている
「居る意味あんだろ、俺らの遊び相手」
「そーそー、いおちゃんは居てくれるだけでいいから」
「五百崎先輩が居ると皆部活も勉強も捗りますから！！」
『…そーいうもんかなぁ』
なにか不満は感じながらも、怒る必要も無いほどだったからそう流す
それに対して3人とも頷いては最後の問題を解き出した
…あんなに分かんないなんて嘆いてた癖に、3人で勉強して、答え合わせまで出来るようになりやがって…。
成長したもんだなぁ…。
なんか…もう少し頼られてもいいような気はするけど
──
─
「大丈夫…大丈夫」
『っー！！っ…ぷぁ、何が大丈夫なんだよ！！いい加減離せ！！』
今日もまたあの同級生に捕まった
夜中だし今日は絶対に誰も起きてこない
そしてまた、自販機で水を買おうとしていた時にだ。
何回この下りをやれば気が済むのか。
「ほら、俺逃がさないって言ったじゃん、だからダメ」
『きもっ…ちわりぃ！！いーから離せ！！』
俺がそんな大声をあげていた時だった
目の前ですごい音がしたと共に、息苦しかった首もとが軽くなり、同級生が居なくなっていた
「…てめーかよ。俺の大事なAに手を出すんじゃねーよ」
「倉持っ…くそっ、」
倉持だ。
俺の目の前に立って壁として守ってくれて。
そんなことを言った
あの同級生はまたまた逃げていった、なんというダサさ。
そして俺の背後から誰かが抱きしめてくる
「はー…焦った…」
『…御幸かよ…』
「なに、お前またあんな事されてたの。流石に執着されすぎ
…それと倉持、"俺の"って何、"俺の"って。いおちゃんは俺のなんだけどー？」
「うるせ、俺のカッコいいとこ台無しじゃねぇか」
なんて俺を挟んで言い合いをしている
『…俺が言うのもなんだけど…部屋戻ろうか…』
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俺(プロフ) - TAINさん» ありがとうございますっっっ…！好きなものはいくらでも書けるんで！大丈夫です！頑張ります！ (2019年3月30日 0時) (
レス) id: f45de2f027 (このIDを非表示/違反報告)
TAIN - だ、ダイヤのAまで。。無理しちゃダメですよ！！まぁ、がんばってください！ (2019年3月30日 0時) (レス) id: 091e46b26b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：俺 | 作成日時：2019年3月28日 21時
