28話 御幸side ページ29
「…いおちゃん、大丈夫…？」
『…』
「…あんなとこ見てごめんな」
俺がそう謝ると顔をあげて俺の方を見た
そして、俺の曲げていた膝に手をついて、力を入れて立ち上がる
物凄い力入れられた…結構痛い…
『…たっ…す、けてくれて…ありがと』
「ん…うん。よーし、自販機で飲みもん買ったら部屋行こーか」
『おー、…さっきの、倉持には言うなよ』
「分かってる、あいつ何するかわかんねぇしなぁ」
元ヤンの倉持に言ったらすぐ呼び出して殴りかかるかもしれない。多分
それなら黙って…あいつを近づけさせないように…
さっきのAは反抗したような、でも怯えた目をしていた
…今は目を伏せていて分からない
が、体は震わせている
…泣いてんのかな
「…ほら」
『うぉ、あっ！？』
「っはは！凄い驚き方すんじゃん、写真撮っとけばよかった」
俺がそういうと思いっきりタイキックを食らった
でも笑顔は戻ったかもしれない
…Aの嫌いな相手でも、こんな笑顔を見せてくれるなら。
名前を呼ばれて、助けを求められるなら
俺はそのままでもいいかもしれない
＿＿
＿
『…』
「いおちゃん、ほんと手好きだなぁ」
「ずっと触ってて飽きねーのか…」
『これが飽きるわけねーだろ』
夜中の事があって、Aは少し笑顔を見せてくれるようになった
昨日まではなにか…本当に面白い事とか、嘲笑う時とかにしか笑ってくれないんだけれど…
今は普通に、微笑むようにしてくれてる
「…笑った顔可愛いなー…」
「…それは…わかる」
『きも』
言葉はちょっと鋭いけど…そんなの効かないもん
…そんな厳しい事言ってるけど、顔はゆるゆるなんだよなぁ…A。
…まだ、倉持には気づかれていない
…夜中のあいつは俺らと同じ教室
こっちを見ている
……また手を出しそうな勢い…だな
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俺(プロフ) - TAINさん» ありがとうございますっっっ…！好きなものはいくらでも書けるんで！大丈夫です！頑張ります！ (2019年3月30日 0時) (
レス) id: f45de2f027 (このIDを非表示/違反報告)
TAIN - だ、ダイヤのAまで。。無理しちゃダメですよ！！まぁ、がんばってください！ (2019年3月30日 0時) (レス) id: 091e46b26b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：俺 | 作成日時：2019年3月28日 21時
