2話 ページ3
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『お前らかよ!!』
「あっれ、いおちゃんじゃないか。奇跡だなぁ」
『うるせぇよクソメガネ!!』
「ヒャハッ!!ほんとお前ら飽きねぇよなぁ!」
2年になっても同じとか呪われてんのかよっ…
俺やだよ、こんな奴とおなじなんて。
でも幸い、席は離れてくれた。
よしよし…席で1ヶ月の生活は変わってくるからなぁ
「よーし、席替えするぞー!」
担任がそんなことを言わなければ。
『は…?』
「まじか!ヒャハハッ!おもしれー!」
「いおちゃんと隣がいいなぁー」
倉持は楽しそうに笑ってるし、御幸は口角を上げて俺の方を見ている
クソ腹立つなぁ…
特に御幸。
「…よし、クジ引き終わったなぁ、黒板に数字書いてくから移動しろよ」
担任が黒板に席を書いていく
俺の数字は"17"
そして、俺のいる班は3人班。
嫌な予感しかない
残り2席は"5"と"21"
それも男だ。
…二人の方を見れば何度も黒板を確認して、そして…その席の方に何度も目をやる
あぁ、これは…最悪だ。
「よし、動けー」
担任のだるそうな声が聞こえれば、二人は光のスピードで位置につく
「倉持もかぁ」
「不満かメガネ」
「いや?…いおちゃんが居るからぜーんぜん♡」
なんて、悪党のような笑みを浮かべている御幸
それを知った倉持も悪人の笑みを見せた
『よりによって!!隣が御幸!倉持変われ!』
「ヒャハハッ!!いおちゃんと御幸でよろしくやってろよ!」
『んな゛っ、まじでてめーら嫌いだわくっそ!!』
席の場所は全く悪くない
窓際の一番後ろだ
最高の位置だというのに。
それなのに。
こいつらのせいでぇっ…
「じゃ、提出物出して今日は解散な。俺も長々と話したくないしさ
部活行けよー」
そしてまたやる気のない担任が口を開く
担任もこいつで良かった。何しても許してくれそう
単位落としたらこの担任のだらけた性格のせいにして…。
「軽音やめて野球に来たらいいのになぁ」
『…ぜっっ…たいやだね』
「楽しいぜー?なぁ!御幸!」
「そーだぞぉ、楽しいぜぇ?いおちゃーん」
『うるっさいなぁ!まじで!部活行くから!』
席を立って、提出物を出したあと棚の上に置いていたギターを手に持ち教室から出ていく
「弄り甲斐があるよな」
「ほんっと。いやー3人同じクラスで良かったぜ」
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俺(プロフ) - TAINさん» ありがとうございますっっっ…!好きなものはいくらでも書けるんで!大丈夫です!頑張ります! (2019年3月30日 0時) (レス) id: f45de2f027 (このIDを非表示/違反報告)
TAIN - だ、ダイヤのAまで。。無理しちゃダメですよ!!まぁ、がんばってください! (2019年3月30日 0時) (レス) id: 091e46b26b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:俺 | 作成日時:2019年3月28日 21時