夏祭り＝屋台 ページ14
｢これは萩が選んでくれた。｣
｢萩原君か。センスいいね。2人とも似合ってる。｣
｢そうか。｣
｢うん。｣
終わっちゃったよ会話。
今日は口数が少ないし、暴言もない。
怖い。あまりにも怖いよ。
ヘルプミーだ、萩原君。
1人じゃ耐えられないからさっさと戻ってきて。
｢人、多いな。｣
｢…そうだね。私人混みは得意じゃないけど、こういう雰囲気は嫌いじゃない。｣
｢確かに。屋台の奴とか凄ぇ美味そうに見える。｣
｢夏祭り効果かもね。｣
｢有り得るな。｣
｢うん。…あ、きた。｣
松田君と他愛もない話をしていた数分後。
少しだけ疲れた顔をした萩原君がやってきた。
｢待たせてごめんね！2人とも。｣
｢全く待ってないよ。｣
顔の前で手を合わせながら申し訳なさそうにしている彼を見て許さないわけない。そもそも、萩原君のせいでは無いし。
｢ありがとうAちゃ…｣
｢だから、屋台の物奢って。｣
｢うん？｣
｢お前食い意地はるなよ。｣
萩原君には小首を傾げられ、松田君には呆れた顔で見られたけど、私が今日来た目的は屋台だから。
｢屋台の物全部食べることを目的としてるので。｣
｢ふふ、そっか！うん、Aちゃんらしくていいね。なら、奢っちゃうぞ！萩原君が！｣
楽しそうに笑う萩原君が｢何から食べるの？｣と聞いてきたけど屋台で1番初めに食べたいものと言ったらあれしかないよね。
｢焼きそば。｣
｢一番最初に焼きそばなの？お腹いっぱいにならない？｣
｢こういう時の胃袋は無限大。いくらでも入る。よっしゃ行こう。｣
意気込んでいる私を他所に青い顔をした萩原君が松田君に話しかける。
｢陣平ちゃん今日の俺の財布すっからかんになりそう。｣
そんな萩原君を見て何かを企んだように笑う松田君。
｢どんまいだな。ま、俺の分も頼むわ。｣
｢え、えちょっと。それは流石に…｣
｢しゃ、行くぞA。今日は萩の奢りだ。｣
｢おう！たらふく食べてやる！｣
｢嘘でしょ？！｣
青い顔をする萩原くんの腕を2人で引っ張りながら屋台の並ぶ方へと足を進めた。
それから数十分後。
いくらでも入ると豪語した私は有言実行した。
最初に言った焼きそばから、じゃがバター、りんご飴、唐揚げ、カステラ、たこ焼き、わたあめ、かき氷、チョコバナナを食べた。
｢お前、よく食ったなあんな量。｣
どん引きしてる松田君だけど、自分も凄い食べてたのによく言うわ。
私と同じ量くらい食べてたくせに。
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志瀬(プロフ) - RIOさん» コメントありがとうございます！松田君も夢主も褒めてくださって感激ですし、私の妄想大爆発の松田君をかっこかわいいという素敵なお言葉で表して頂けて嬉しい限りです！これからも不定期更新にはなってしまいますがよろしくお願いします！ (2022年5月5日 0時) (
レス) id: 7da7865bef (このIDを非表示/違反報告)
RIO - めっっちゃ面白いです！！この話！松田さんマジかっこかわいい、、あと、夢主ちゃんの性格めっちゃ好きです（笑）更新頑張ってください！ (2022年4月30日 0時) (レス) @page16 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：志瀬 | 作成日時：2022年1月12日 2時
