夏祭り 人が多くて 嫌になる ページ13
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夏祭り当日。
行く私よりも楽しそうに浴衣を着付け、ヘアアレンジをしてくれた紀恵と雅。
こんなA見たらあいつらはイチコロよって言って、送り出してくれたのでイチコロにしてパシリにでもしてやろうと謎に気合を入れつつ、彼らの到着を待つ。
が！
｢2人とも遅いな。帰りたくなってきたんだけど。｣
待ってたったの10分足らずで帰りたくなったのは致し方ない。
人酔いするよこれっていうくらいに多い。
どこを見ても人、人、人、人、人、人。
これは帰りたい切実に。
なんて思っている私の目線の先の方にもっと酷い人だかりが出来ている。なんだアレは。人がゴミのようだ。
｢…凄い嫌な予感しかしない。｣
段々と人だかりがこちらに来ている。
帰りたい。この嫌な予感が的中するのなら帰りたい。
まさか、あの2人の人だかりだなんてね。まっさかぁ！ありえな…
｢あ、Aちゃん。待たせてごめんね。｣
くなかった。はい当たった。
やばいよ、嫌だよ、何この空間。
私に萩原君が声をかけた瞬間にこっちを見た女の子の目が、私を食い殺そうとしてる目だよ。
なんであんなブス女がこんなイケメン2人侍らせてんの？
身の程を知れ。
あいつより私の方が可愛い。
ってひしひしと伝わってるので更に帰りたくなる。
来たくて来たんじゃねえぞ！って心の中で呟いておいた。
強い子じゃない甘ちゃんなんで私。
｢ごめんね。俺らこれからあの子と回るから。また機会があったら誘ってね。｣
女の子の方を見てパチッとウインクをする萩原君と顔を赤らめる女性陣。
一つだけ言っておこう。機会なんてないと思え。
萩原君だぞ？のらりくらりとかわされるぞ。夢から覚めたまえ。
なんて言ってあげるほど優しい女じゃないのでこの光景を無感情で見つめる。
｢…A？｣
萩原君から視線を外し、少し横を向くと、顔を赤くしながら口元に手を当てて驚いている松田君がいた。
｢浴衣かよ…｣って言ってんの聞こえたんだけど似合ってないって言いたいのかな？喧嘩か？買うぞこら。
｢いいんじゃねえの？似合ってる。｣
｢え、あ、ありがとう。｣
褒められると思ってなくて焦る私。
そして、さっきの状態から伏し目がちで顔を背けた松田君も浴衣姿だったことに気づく。
人だかりで全身が全く見えてなかったので正直驚いた。
身長が高く、俗に言うイケメンなので濃紺のシンプルな浴衣が似合っていたからだ。
｢松田君の浴衣も似合ってるよ。自分で選んだの？｣
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志瀬(プロフ) - RIOさん» コメントありがとうございます！松田君も夢主も褒めてくださって感激ですし、私の妄想大爆発の松田君をかっこかわいいという素敵なお言葉で表して頂けて嬉しい限りです！これからも不定期更新にはなってしまいますがよろしくお願いします！ (2022年5月5日 0時) (
レス) id: 7da7865bef (このIDを非表示/違反報告)
RIO - めっっちゃ面白いです！！この話！松田さんマジかっこかわいい、、あと、夢主ちゃんの性格めっちゃ好きです（笑）更新頑張ってください！ (2022年4月30日 0時) (レス) @page16 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：志瀬 | 作成日時：2022年1月12日 2時
