相談しようお友達 ページ11
「…と、いうことがありまして。お二人共私は何をすればいい?」
次の日の夜、友達の
あほ面だなと思って見ているとはっとしたように紀恵が口を開いた。
「お前は、少女漫画に出てくるヒロインにでもなりたいの?」
開口一番にそんなことを言われて飲んでいる水を思わず吹き出しそうになる。
「いや、断じてそういう訳では…」
「Aにもやっと春が来たね。」
「何春って。」
もう春終わってますけど。
それに、他人事だからって松田君はやっぱりAが好きだったかぁとか萩原もだな。取り合いかよ。っていう2人の謎の妄想話が飛び交ってるけどそんなわけないだろうバカか。
「からかわれてるだけ。」
「萩原君はそうかもしれないけど松田君はどうなのかなぁ?ふふ、ね〜、紀恵〜。」
「松田は有り得るな。」
「2人ともそういうんじゃないから!そもそも、そこはどうでもいいの!私はなにかした方がいいのか聞きたかったんです!」
「あー忘れてた。」
本題を忘れないで。1番大事なんだ私にとって。
「とりあえず浴衣とか持ってんの?」
なーに言ってんだよ紀恵ちゃんや。そんなの、
「持ってないけど?」
当たり前でしょうと胸を張ってどや顔で言ったら紀恵に頭を叩かれた。
「あほか」と言われたけど「知らなかったの?あほ?」って返したらまた頭を叩かれたけど、これに関しては甘んじて受け入れた。
「もー、そうバシバシ叩いちゃだめだよ〜紀恵。それにAだよ?持ってるって言われる方が驚きだよ。私の貸してあげる。今度3人で選ぼ。」
「雅いいい!ありがとう!」
ぎゅっと雅に抱きつく私を見ながら
「2人で選べばいいだろ。」
と冷たく言い放つ紀恵を見て、雅は困ったように笑いながら
「紀恵嫉妬しちゃだめだよ。」
「なっ!」
その一言を聞いた瞬間、紀恵の顔が一瞬でリンゴみたいに赤くなった。
おやおや?と紀恵を見るときっと睨まれたけど、顔の赤さで全く怖くないんだなこれが。
「嫉妬なんかしてないし!人混み苦手とか言いながら他の奴とは行くんだとか思ってないし!…だから一緒に選んであげてもいい。」
そのツンデレな言葉を聞いて今度3人で遊ぼうと心に誓い私は椅子から立ち上がり2人の顔を見た後に頭を下げる。
「2人ともありがとう!お手数おかけしますがどうぞよろしくお願いします!」
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志瀬(プロフ) - RIOさん» コメントありがとうございます!松田君も夢主も褒めてくださって感激ですし、私の妄想大爆発の松田君をかっこかわいいという素敵なお言葉で表して頂けて嬉しい限りです!これからも不定期更新にはなってしまいますがよろしくお願いします! (2022年5月5日 0時) (レス) id: 7da7865bef (このIDを非表示/違反報告)
RIO - めっっちゃ面白いです!!この話!松田さんマジかっこかわいい、、あと、夢主ちゃんの性格めっちゃ好きです(笑)更新頑張ってください! (2022年4月30日 0時) (レス) @page16 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:志瀬 | 作成日時:2022年1月12日 2時