‘ｶﾝｹﾂ’アイツが嫌いで妬ましい【竈門炭治郎】【蝶屋敷組】

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十一年前
↓
六年前に変えました。

・




「どう？ここが今日からの貴女の家よ！Aちゃん」


「少しづつでいいから、私達にも心を開いてよね」



六年前、私が十一歳の時に師範と____その姉、カナエ様に引き取られた。


時間を忘れるほどに楽しかった毎日。

更に一緒に過ごす仲間も増え、また一層、ここでの生活が楽しくなっていった



師範はカナエ様がいらっしゃらない時、カナエ様のお話をいつもしているのに


何故だろう



その時(・・・)は全然飽きなかったし、うざったくもなかった



可憐で美しく、その上に強くてなんでもできるカナエ様。艶やかで長い髪は彼女の強さを表していて、何時か私も、この人の様になれると思っていて、


カナエ様の様に強く、可憐になることが私の夢だった




・





でも、カナエ様は亡くなった。



カナエ様の葬式を終えた後、師範はいつも張り付けた笑みを浮かべる様になった。



最初は何をしているのかわからなかったけど、それはカナエ様の



『姉さんはしのぶの笑った顔が好きだなあ』



と言う口癖からの笑みだと。



ニコニコニコニコ



張り付いた薄っぺらい笑み。



でも、それが師範の決断なら私は良い。



師範が決めたことだもの、他所の私が口出しなんてできるわけがない。




『怒っていますか？』




何が「怒っていますか？」だよ。師範の事なんて何もわかってない癖に。それで師範が話すわけないだろ



『自分の代わりに君が頑張っていると安心する』




師範、何言ってるんですか。



会ってまだ数日の炭治郎にですよ？



未熟者の私には教えてくれないんですか？



目上にも敬語が使えない生意気な炭治郎には教えるのに





・






「彼方の決断は、そんなに薄っぺらいものだったのですね。」






「心底、失望しましたよ。」

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