欲しいのは命だけ［JK］ (ページ3)

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『ジョングク様。Aでございます。
ただいま戻りました。』

襖の外から声をかける。

JK『どうぞ。』

『失礼します。

ジョングク様、読み物ですか？

勉強熱心ですね。

見習うところばかりです。』

JK『あなたは武術で輝いているじゃないですか。

人は１つでも輝けるものがあれば十分ですよ。

それに、あなたは僕には勿体無いくらい立派な従者です。』

『ジョングク様。

何度言ったら、敬語をやめてくださるのですか。

私はジョングク様の従者です。

私に命令する立場なのです。

気を使わずになんでも申してください。』

JK『王族だから、民は僕より下の身分なんてそんなのわかりません。

どんな身分であれ、認められるべき人は多くいるはず。

僕があなたを慕ってはいけませんか？』

『ジョングク様は、まだお若いのですね。

綺麗な心のまま。

私とは大違いです。

そろそろ、武術の稽古に行ってまいります。

ジョングク様、心を休める時間は大切です。

無理なさらないでくださいね。』

困る。

迷ってしまうじゃない。

こんなに心が綺麗な方がいるのに、

また私は、あなたに嘘をつく。