夏祭り…ut ページ36
｢なぁなぁAちゃん、夏祭り行かへん？｣
『夏祭り？』
｢そう。今日な、近くの河川敷でやるらしいねん。行こうや｣
『え、でも浴衣持ってないよ？』
｢ええやろ、別に。私服の方が俺ららしいやろ｣
『ん、分かった。行こ』
彼からの突然の誘いに乗り、手を繋いで家を出る。
本当は、夏祭りがあることを知ってた。
でも彼は面倒くさがりだし、夏祭りの中で元カノさんと会ってしまうことを考えたら言えなかった。
まさか彼の方から誘ってくるなんて。
｢おぉ〜、ええやん。賑わっとるやん｣
『どうする？』
｢そうやな〜…まず何か食おか。腹減ったし｣
『そうだね。何食べようか…』
｢やっぱ祭りと言えばたこ焼きやろ！｣
10個入りのたこ焼きを1つ買い、近くに腰を下ろして食べる。
焼きたてのそれは、猫舌にとっては地獄のようなもので。
食べたくても食べれない。
｢そういえば、Aちゃん猫舌やったな｣
『うん。もう少し冷めたら食べるから先食べてなよ』
｢割る？｣
『どうせなら丸ごといきたいじゃん』
｢分かる。…あ、それやったら俺が食わせたろか？｣
『え？』
｢ふーふーしたらいけるやろ｣
そう言って、爪楊枝で器用に少し穴を開けてそこからふーふーして冷ます彼。
こんな人がいる中であーんするの…！？
｢もうええやろ。ほら、あーん｣
人がいることもあって恥ずかしさがあったが、彼からの優しさを無視するわけにもいかず
言われた通りに口をあける。
『…ｯん』
｢これw…けっこう大胆なことしてしまったなw｣
恥ずかしそうに俯き加減に笑う彼。
『美味しいよ、たこ焼き』
｢やかましいわw｣
終わり
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ReiHeta(プロフ) - 夢月-ﾑﾂｷ-さん» わかりました。無理だけはなさらないように気をつけてくださいね (2021年2月16日 20時) (
レス) id: bd92c2b39c (このIDを非表示/違反報告)
夢月-ﾑﾂｷ-(プロフ) - ReiHetaさん» ありがとうございます！それでは、リクエストの物を作成しますので、投稿されるまでしばらくお待ちください。 (2021年2月16日 20時) (レス) id: 2fb58ffe77 (このIDを非表示/違反報告)
ReiHeta(プロフ) - 夢月-ﾑﾂｷ-さん» 全然構いませんよ´ω`*夢月さんのやりやすいようにしてくださって構いません (2021年2月16日 20時) (レス) id: bd92c2b39c (このIDを非表示/違反報告)
夢月-ﾑﾂｷ-(プロフ) - ReiHetaさん» ありがとうございます。投稿する際に、リクエストをくださった方のお名前を出そうと思っているのですが、大丈夫ですか？ (2021年2月16日 20時) (レス) id: 2fb58ffe77 (このIDを非表示/違反報告)
ReiHeta(プロフ) - 夢月-ﾑﾂｷ-さん» 全然問題ないです！！のんびり待てますので (2021年2月16日 20時) (レス) id: bd92c2b39c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢月 | 作成日時：2021年1月13日 19時
