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＊救世主 ページ19
「はい、よく出来ました〜」
次の日、それはそれで当たり前にティナは島田を蹴り上げた。
あの時見せた恐ろしい微笑みを浮かべながら、とても楽しそうだった。
「明日は〜！！」
俊介が声を張る。
その時だ。
ドアが開き、涼介が姿を見せた。
涼介は床に倒れている島田を一瞥し、次にその隣に立っているティナを見た。
「これはね。これは、、、」
ティナが慌てて弁解をしようとする。
それもそのはずだ。
何も知らない涼介からすればまるでティナが悪者だ。
何とかして、なんて都合のいい祈りだ。
「何だよ、なんか文句あんのかよ？」
眉をしかめながら俊介が涼介に近づく。
「いや、べつに」
助けて。
助けてよ。
ティナが席に戻るとすぐに、俊介が教室を見渡した。
「次！山田莉々香！」
私？！
嫌だ。
嫌だ。
私には、出来ないよ。
周りがガヤガヤとし始めた頃、涼介がめのまえにやってきた。
「嫌なら嫌って言えばいいのに」
その言い方はすごく冷たかった。
けれど正しかった。
続く
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作者名：ゆ ー り 。 | 作成日時：2019年6月21日 19時
