忘れることは無いでしょう (ページ7)

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7memory ページ7

-ar-

「今から会える？」

「え、、、」

「大ちゃんにちゃんと俺、話したい。」

「分かった。」

声が少し震えてしまった。視界も何だかぼやけて頬に暖かいものが伝う

もしかして、これが最後なんじゃないかって思うと怖い。

俺は、意を決して家を出て

来てほしいと言われた公園まで歩いた

周りを見るとそこには息を切らした涼介がいた

「大ちゃんっ、、、ごめん！」

目が合うと近寄ってきていきなり謝ってきた涼介

それって何のごめんなの？と疑問と不安を抱きながら

涼介を見つめる

　

「あのね、キスしたのは事実だし、そのキスには好意があってのものってことは否定しない。少なくとも俺は、知念に気持ちがいってた。」

「ッ....」

「......知念さ、彼氏いるんだ。でもその彼氏さ、浮気してるんだ。知念その事気づいててその事俺に相談してきた、俺、どうにかしなきゃって守りたいって思ったんだ。俺、大ちゃんと付き合ってたとき大ちゃんしか見えてないとは言えない少なくとも心の何処かに知念がいたから、、、だから、余計これがチャンスなんじゃないかって思ったりして、、」

涼介がとても切なそうな表情をすると、目が少し潤んでいることに気づく

　
「でもッ、、知念に言われたんだッそれは大ちゃんに失礼だって僕は大丈夫だから、しっかり大ちゃんと向き合えってだから、都合良いかも知れないけど、、もう一回チャンスほしい！俺もちゃんと大ちゃんのこと見るからっ」

涙を流しながら訴える涼介

なんか、どうでも良くなって涼介のあのひまわりのような笑顔が見たくなって

「分かった。俺も振り向かせる涼介が俺のことしか考えられないようにしてやる」ﾆｺｯ

おでことおでこをコツンって合わせて

ゆっくりとキスをした。

そのキスは甘くて何だかしょっぱい

不思議な味がした