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目の前を、私が轢かれるはずだった車が通りすぎて行く。
「……何で」
私……生きてる？
手で顔を触って、感覚を確かめていると、頭をぽかっと叩かれた。
「”何で”じゃないっ！」
声がして振り返ると、私よりも少し年上っぽい
女性が仁王立ちしていた。
様子から見ると、相当なお怒りオーラを放っている。
「あなたねえ、自分が何しようとしたか分かってるの？」
彼女が結構な大きさの声でそう言うものだから、すれ違う人の視線が集まる。
対して私は何も言えなかった。
まさか道行く人に止められて、叱られるとは思ってもいなかった。
「死んだら全部無くなるんだよ？大切な人や思い出も、これから起こる楽しいことも！」
大切な人……
その言葉に、思わず顔を伏せた。
そんなのもう居ないよ。
そう思ったら涙が出てきた。
一つ、また一つと涙を流す私を見て、彼女は目を見開いた。
「話……私で良ければ聞くよ」
先ほどとは打って変わって、戸惑いと優しさが混じった声で私の肩を抱いた。
私は彼女から、貰ったティッシュで鼻をかむ。
あれから近くにあったカフェに入り、私が落ち着くのを彼女はコーヒーを飲みながら待ってくれた。
「……さっきはごめんね。大声で怒鳴っちゃったりして」
「いえ、いいんです」と、私は泣いた後でまだ馴れない笑顔を作る。
「なんかさ、昔のくよくよしてた私みたいで、見てらんなくて」
そう頬杖をついてニカッと笑って言う。
その笑顔は眩しくて、彼女でもそんな頃があったなんて考えられないほどだった。
「そんなことより、話、聞かせてよ。……あー、話したくないなら全然、いいんだけど」
今日出会ったばかりの女の人に、自分の事を話すなんて……と、いつもなら思うけれど、彼女はなんだか信じられる気がする。
私は口を開き、三年前の事から話始めた。
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美奈子(プロフ) - キャラメルさん» 返信遅くなってすみません汗自分の中では、かなりシリアスなお話なのでそう言っていただけてほっとしました！更新の方は、勉強に力を入れているので今までよりかなり遅くなってしまうと思います(ごめんなさい!)コメントありがとうございました！ (2020年5月29日 18時) (
レス) id: 58ae7a4751 (このIDを非表示/違反報告)
キャラメル(プロフ) - すごく面白いですね！！ちょうどいいくらいのシリアスな感じが好きです^_^これからも更新頑張ってください！応援&楽しみにしてます(^^)/ (2020年5月23日 17時) (レス) id: b8ac5a9a04 (このIDを非表示/違反報告)
美奈子(プロフ) - アイスあるさん» そういったコメントがとても励みになります。更新頑張ります！コメントありがとうございました！ (2020年5月21日 18時) (レス) id: 74c5dae3a5 (このIDを非表示/違反報告)
アイスある - 面白いです！更新頑張ってください！ (2020年5月20日 21時) (レス) id: 38b2fa8d4e (このIDを非表示/違反報告)
美奈子(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます。のんびりではありますが、更新頑張っていきますのでこれからもよろしくお願いいたします！ (2020年5月7日 19時) (レス) id: 74c5dae3a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美奈子 x他1人 | 作成日時：2020年4月27日 20時
