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ベルモットとバーボンはまず標的に群がる護衛たちを片付けることにした。
標的である男は武器は持っていなさそうだったから、私もそれに加わろうとした。
だが、足が動かない。
銃を持つ腕が重い。
「なにやってるの!ユキグニ!」
ベルモットの言葉に押され、私の足はやっとのことで動き出した。
しかし腕が震える。
的がが定められず、ピントが合わない。
いつ流れ弾が当たっても可笑しくはない。
誰かがつっ立っている私に気づいて、銃を撃ってくるかもしれない。
心臓がバクバクと鳴る音が、銃声よりも大きく感じた。
どんどん倒れていく男たち。
派手な色のスーツに赤色の染みが広がっていった。
敵も減って、もう容易に数えられるほどの人数になっていた。
何もできない私に焦りと、不安と、いろんな感情が混ざり合う。
男は、武器こそは持たないが、仲間に的確な指示を送り、ベルモットたちを追い詰めていった。
そうだ。あの男を撃てば!
あの男を撃てば、指揮をとる人がいなくなり、こちらがもっと有利になる。
何でこんな単純なことに気づかなかったのだろう。
私は男に狙いを定める。
手が若干震える。
でもさっきと比べればまだましだ。
私が引き金に手を掛けたその瞬間__
「はっ!」
バーボンの声だった。
どうやら銃が不発したようだった。
男はその一瞬を見逃さなかった。
すぐさま懐から銃を取り出し、バーボンに向かって引き金を引いた。
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美奈子(プロフ) - 希都さん» そう言ってくださるとめためた嬉しいです!発狂しすぎて、タンスに小指とかぶつけないように気をつけてくださいね笑コメントありがとうございました! (2019年12月28日 19時) (レス) id: 74c5dae3a5 (このIDを非表示/違反報告)
希都 - 発狂しました(突然どーした)めためたこのお話好きです!!あの、更新楽しみに待ってます!! (2019年12月27日 0時) (レス) id: 6465792da0 (このIDを非表示/違反報告)
美奈子(プロフ) - 華さん» そう言ってもらえるととてもありがたいです!小説を書く意欲がモリモリ湧いてきます笑これからも、楽しみに更新待ってくださると嬉しいです!コメントありがとうございました! (2019年12月23日 21時) (レス) id: 74c5dae3a5 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - 安室さんと純ちゃんの告白シーンで『私も好きですあなたの小説がぁぁぁ!』って叫んじゃいましたwいつもステキなお話をありがとうございます!次の話も楽しみにしてます!! (2019年12月22日 23時) (レス) id: 2299dcb7f6 (このIDを非表示/違反報告)
美奈子(プロフ) - kurauda0827さん» コメントありがとうございます。コメントもらうの初めてなので、とっても嬉しいです!亀更新ですが、これからもよろしくお願いします! (2019年12月12日 20時) (レス) id: 74c5dae3a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美奈子 x他1人 | 作成日時:2019年10月11日 20時