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下校中の出来事 ページ49

「あっちにアイスクリーム屋さんができたの!
歩美、食べたいなぁ」


「オレも!食べてぇ!」


交差点で青信号を待っている間、この近くに新しくできたアイスクリーム屋の話で盛り上がっていた。


「じゃあ、ちょっと寄っていきましょうか」


光彦の一言により、俺たちは信号を待つのをやめ、そのまま左に曲がった。


「ま、たまには寄り道もいいんじゃない?」


と、珍しく灰原も乗り気だった。


せっかく信号、青になったのにな……。


ちょうど青に変わった信号機を横目に、どんどん先を行く歩美たちについていこうとした、その瞬間。


横断歩道の向こう、見覚えのある黒い車から降りる、真っ黒い服を纏った人物。


間違いない。


ジンだ。


もう一人、ウォッカと思われる人物も、車から降りてきた。


「……おい、灰原」


俺が小声で呼ぶと灰原は面倒臭そうに「何?」
と振り返った。


俺が何も言わずにジンを指差すと、灰原は目を見開かせた。


「ジンと、ウォッカ……!」


そう呟けば、すぐにハッとして、


「あなた、後をつけようだとか考えてないでしょうね」


と、俺に詰め寄る。


「大丈夫、ちょっと盗み聞きしてくるだけだよ」


そうヘラッと笑う俺を、疑り深く睨み付ける灰原。


「コナン君?灰原さんも、来ないんですか?」


ついて来ない俺たちに、光彦が呼びかける。


「あぁ、わりい。ちょっと用事思い出しちまった。先帰ってるな!」


そう言って、横断歩道をダッシュで駆け抜けた。

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美奈子(プロフ) - 希都さん» そう言ってくださるとめためた嬉しいです!発狂しすぎて、タンスに小指とかぶつけないように気をつけてくださいね笑コメントありがとうございました! (2019年12月28日 19時) (レス) id: 74c5dae3a5 (このIDを非表示/違反報告)
希都 - 発狂しました(突然どーした)めためたこのお話好きです!!あの、更新楽しみに待ってます!! (2019年12月27日 0時) (レス) id: 6465792da0 (このIDを非表示/違反報告)
美奈子(プロフ) - 華さん» そう言ってもらえるととてもありがたいです!小説を書く意欲がモリモリ湧いてきます笑これからも、楽しみに更新待ってくださると嬉しいです!コメントありがとうございました! (2019年12月23日 21時) (レス) id: 74c5dae3a5 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 安室さんと純ちゃんの告白シーンで『私も好きですあなたの小説がぁぁぁ!』って叫んじゃいましたwいつもステキなお話をありがとうございます!次の話も楽しみにしてます!! (2019年12月22日 23時) (レス) id: 2299dcb7f6 (このIDを非表示/違反報告)
美奈子(プロフ) - kurauda0827さん» コメントありがとうございます。コメントもらうの初めてなので、とっても嬉しいです!亀更新ですが、これからもよろしくお願いします! (2019年12月12日 20時) (レス) id: 74c5dae3a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美奈子 x他1人 | 作成日時:2019年10月11日 20時

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