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「ごちそうさまでした」


手を合わせて、小さな声で言った。


「さてと、コナン君。今日は私が払ってあげるよ」


コナン君の伝票を無理矢理取った。


「いいよ!」と取り返そうとするコナン君を無視して、私はレジへと向かった。


たった数百円。


社会人なら特に痛い支出ではない。


「お願いします」と、二人分の伝票を差し出す。


「1540円です」


低い声が降りかかるまで、気づかなかった。


「……安室さん」


まぶしい位に完璧に、私に笑いかけるのは、今私が最も会いたくない人物、安室透。


「お久しぶりです。純さん、最近いらっしゃらないから寂しかったんですよ」


安室さんはお金を受け取りながら、おそらく上っ面だけだろうと思われる言葉を発する。


「そんなこと言われたら、私安室さんのファンに嫉妬されちゃいますよ」


私はレシートを受け取りながら、本心を述べた。


今だって数人、高校生くらいの女の子たちが食事をしている。


こんなこと言われているところを見られたら、熱狂的な安室さんファンに睨まれてしまう。


睨まれるのは、組織だけで十分だ。


「ごちそうさまでした」と言って店を後にしようとした時、安室さんに呼び止められた。


「僕、もうすぐ上がりなので、少し待っていてくれませんか?店の中ででいいので」


「え?」と不思議そうに見つめる私に、安室さんはニコッと笑って言った。


「お話したいことがあるんです」

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美奈子(プロフ) - 希都さん» そう言ってくださるとめためた嬉しいです!発狂しすぎて、タンスに小指とかぶつけないように気をつけてくださいね笑コメントありがとうございました! (2019年12月28日 19時) (レス) id: 74c5dae3a5 (このIDを非表示/違反報告)
希都 - 発狂しました(突然どーした)めためたこのお話好きです!!あの、更新楽しみに待ってます!! (2019年12月27日 0時) (レス) id: 6465792da0 (このIDを非表示/違反報告)
美奈子(プロフ) - 華さん» そう言ってもらえるととてもありがたいです!小説を書く意欲がモリモリ湧いてきます笑これからも、楽しみに更新待ってくださると嬉しいです!コメントありがとうございました! (2019年12月23日 21時) (レス) id: 74c5dae3a5 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 安室さんと純ちゃんの告白シーンで『私も好きですあなたの小説がぁぁぁ!』って叫んじゃいましたwいつもステキなお話をありがとうございます!次の話も楽しみにしてます!! (2019年12月22日 23時) (レス) id: 2299dcb7f6 (このIDを非表示/違反報告)
美奈子(プロフ) - kurauda0827さん» コメントありがとうございます。コメントもらうの初めてなので、とっても嬉しいです!亀更新ですが、これからもよろしくお願いします! (2019年12月12日 20時) (レス) id: 74c5dae3a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美奈子 x他1人 | 作成日時:2019年10月11日 20時

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