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やりきれなかった想いは
何年も何年もかけて癒えた

だから



「それで、さっき紫耀が....」



地方でのライブ終わりに
同室になった海人に
紫耀の話をされても
苦しさはなくて、



むしろ、記念日のはずなのに
紫耀の名前を出した
海人の方が冴えない顔をしてる




「夜は部屋に来てって
言われたんだけどそういうことだよね?」

「うん」




相槌を打つと、
更に暗い表情を浮かべて




「海人は嫌なの?」

「嫌じゃない、けど」

「緊張してる?」

「違う、怖い」



首を横に振って
怯えるように小さく呟いた。




「紫耀はもう俺のことを
見なくなるんじゃないかって」

「紫耀って経験多そうだし」




否定出来ないと思ってしまった。

だって、俺の時も
紫耀は慣れていたから




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作者名:3 | 作成日時:2022年11月22日 22時

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