今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:49,431 hit
小｜中｜大
09 ページ9
++
｢デート？｣
｢うん｣
こくりと紫耀が頷いて
腕を引かれるように
紫耀が帰る方向の
電車に乗り込んだ。
俺は紫耀が好きで
身体だって何度も重ねて
呆れるくらい一緒にいて
それでも
｢廉は俺のこと好き？｣
紫耀の質問に答える気も
想いを伝える気もなくて
｢どこに行くの？｣
｢名古屋来ない？｣
質問を質問で返すように
紫耀が聞いてくる。
誰もいない電車内で
きつく繋がれた手が、
紫耀の言葉の意味が
歯痒くて
逃げるように顔を背けた
｢お母さんに連絡したら？｣
｢心配するよ｣
この関係を表す
言葉も見つけられないまま。
++
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 299人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「平野紫耀」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：3 | 作成日時：2022年7月18日 20時
